海外生活

気絶するぐらい美味しい料理と価値観の関係

ご存じの取り、スペインは食の国。

新鮮な食材がたくさんあるし、食にかける情熱も半端じゃない。

グルメ界のアカデミー賞ともいわれている「世界のベストレストラン50」にも、たくさんのスペインのレストランがランクインしている。

今年は2位、9位、10位、とトップ10に3店入賞している。

ご興味のある方はこちら
https://magazine.hitosara.com/article/1290/

https://www.theworlds50best.com/list/1-50-winners

この賞に入るようなスペインのレストランは、食の域を超えている。

 

私の経験をお話すると…

 

まず、最初に、ウエイターさんに、こう言われた。

「絶対残さないで全部食べて下さい。 そうじゃないと、お出しする意味がありませんから。」

そこで、「え?」となる。

全部食べようが、残そうが、そんなの私の勝手じゃない。

しかもセットコースだ。

口に合わないものも、出てくるかもしれない。

「意味がないって?? 全部食べない人は、食べる資格ない??」と、なんか罵られた気もしないではない。

でも、このレストランの料理、食べたいから「はい、はい」と言う。

 

そうやって運ばれてきた料理は、どれも美味しかった!!を通り越した壮絶な美味しさだった!!!!

世の中にはこんな味のものも、存在するんだ、と驚き、感激。

料理は、めちゃくちゃ手が込んでいる。

そして、時間をかけてる。

何十時間低温で焼いたとか、ああした、こうした、なんだかんだと、複雑な事を料理を持ってくるたびに説明する。

珍しい素材を使ってる。

磯の香りを出すために、プランクトンなんかも使っちゃう。

これらの料理を作るために、ずいぶん考え抜いて、試行錯誤しただろう。

年の3分の1ぐらいは、お店を閉めて、メニューの研究してるもんね。

素晴らしい。

芸術の域に入ってる。

 

素晴らしかったけど、もう一度行きたいとは思わないんだよね。

何かが違う。

子供も、グループも禁止だから、静か。

みんな小さな声で話してる。

笑い声なんてとんでもない。

主役はあくまで料理で、人とか、会話が主役ではいけないのだ。

 

私にとっての食事って、もっと別の物。

ワイワイと楽しく、笑いながら食べたい。

料理が主役の瞬間もあるけれど、会話が主役になる瞬間もたくさんある。

食べ物のうんちくを聞きながら、食べるのではなく、最近起きた出来事、懐かしい出来事、それぞれの気持ちや考えなんかをワイワイ語り合いながらする食事が好きだ。

芸術作品のような料理を食べに行くのが、大好きな人がいてもいいと思う。

でも、私は違うかな。

 

人それぞれ、自分の好きなものや、価値観って違う。

自分が何を大切にするかは人それぞれ。

自分が大切にしてるものは、何かってわかってると、人生迷うことが少なくなって、幸せ感が増す気がする。

な~んて、家に帰って来てから思った。

料理は本当に、気絶するくらい美味しかったんだけどね。

 

ゴンサレス靖子

 

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