友人の友人から、珍しく「ランチしましょう。」と連絡がありました。
働いている会社が、3月末でオフィスを閉鎖するとの事。
彼女は大ショックを受けて、取り乱しています。
もちろん、自分が働いているところがなくなってしまうのは、ショックでしょう。
でも、彼女がこんなに取り乱すとは、少し意外でした。
というのも、彼女の仕事への態度は、結構いい加減だったからです。
仕事をほったらかしにして、好き勝手やっていました。
どう見ても、この仕事が好きとは思えなかったので、そこで働けなくなる事に、そんなにショックを受けるとは思いませんでした。
遺産もたっぷりあるし、旦那さんも高給取りなので、経済的には困らないはず。
しかも、年収ほどの解雇金と、2年間の失業保険がもらえます。
「ここで一生働けると思ってた。」彼女は言いました。
そんな馬鹿な。
それに、今までだって「働いて」はいなかったでしょ~~。と、心の中で私は言いました。
彼女は続けました。
「ここにずっといられると思ってたから、なにも勉強もしてなかったし、人脈もないし、仕事も大してやってないから何も新しい事は覚えなかったし。
10年間、まったく何もしなかったよ。
ただ、だらだらと過ごしていただけで、趣味もないし、友達もいないし、これからどうしよう。」
あ~、そういう事か。
何したらいいか、わからなくなっちゃうんだ。
何年も前に知り合ったときに、文句を言う事にエネルギーを注いでいたなあ。
どうやら、それをずっと続けてたようです。
それが生きがいだった??
あ~~、もったいない人生の過ごし方。
それじゃあ、会社が閉まる事になってよかったじゃない、と思いました。
その会社で働く事は彼女を幸せにしていなかったわけです。
それにピリオドを打つ事になったのはよかったと。
これからの人生が上向きに変わる、これ以上いい機会はありません。
ただ、今までと同じ事をして、ドツボにはまらないようにしないと。
今まで通りに生活したら、また同じ事が繰り返されます。
何が自分を幸せにするか、まずは考えて欲しいな。
子供と一緒にいるのが至上の幸せだったら、とりあえず、働かなくでもいいじゃない。
思う存分子供一緒にいる時期があってもいいじゃない。
まずは解毒して、それから何かを始めるものいいんじゃない?
それをどうやって伝えようかな。
というか、彼女の今の状況や、彼女自身の本当の気持ちにどうやって気づいてもらおうかな。
なんて、思いを巡らせました。
新しい、充実した人生を始めて欲しいと熱望します。
あ、この知人、国際結婚をしてスペインに住んでる日本人女性で、2児のお母さんです。
ゴンサレス靖子