今日もクライアントさんのお話です。
コミュニケーション能力をつけたいという、クライアントさんがいます。
実は、私もコミュニケーション能力がないので、その気持ちがよくわかります。
というと、「え~~、靖子さん、コミュニケーション力あるでしょ~~。」と言ってくれる優しい人達がたくさんいるのですが、コーチになってから随分長い間、私の望みは「コミュニケーション能力をつけたい!」でした。
「コミュニケーション」と一言で言っても、ずいぶんいろいろな意味に使われますが、ここでは、「思っている事を的確に表現して、人に伝える事ができ、人の心を動かしたり、行動を即したりする力」としましょう。
そのクライアントさんは、コミュニケーション力がないわけではありません。
ただ、見知らぬ人と広く浅くかかわるのは、あまり得意ではありません。
だから、大勢の中にいると、「人と話をしない、コミュニケーションに欠ける自分。」と思い込んでしまったようです。
確かに、たくさん知らない人が集まるようなパーティーや交流会は、あまり好きではないそうです。
でも、このクライアントさんはマイクロビジネスをしているので、「たくさんの人に会わなくちゃ!」と無理して、気が進まないパーティーや交流会に顔を出していました。
見知らぬ人と、差しさわりのない話をしたり、浅い話をするのは、あまり好きではないし、得意ではないので、せっかくそういう場に行っても、苦痛なだけで、あまり効果もありません。
このクライアントさんは、少数の人と信頼感を持ち、深く付き合っていくのが得意なタイプです。
だから、一対一や少人数での対話は大得意です。
本音で深い話をするのが好きなのです。
お互い本音で、何でも言い合えて、長く続く親密な関係性を築くのが得意なのです。
一見、パーティーの花で、知り合いや友達がたくさんいるように見える人もいますが、そういう人達の真似をしなくてもいいのです。
そういう人達はそれなりに、深い人間関係がなかなか気づけないと悩んでいるかもしれません。
人それぞれに得意、不得意があるものです。
不得意な事を頑張って克服するよりは、得意な事に集中したほうが、成果も早く表れるし、何しろ精神的にも楽です。
このクライアントさんは、行きたくないパーティーに無理していくのはやめました。
「行かなくてもいいんだ。 行ったからといって、いいことが起きるわけじゃないんだ。」と思っただけで、気分が楽になったと言っていました。
そして、少人数での、お茶会やセッションをする方向で動いてみる事になりました。
結果報告が楽しみです。
ゴンサレス靖子