起業したいと思っていても、いったい何で起業したらいいかわからない、という悩みは多いです。
知り合いの起業家が、ちょうどそんな悩みの答えを考えさせてくれる講演をしたので、シェアしたいと思います。
彼女は28歳の時に起業し、失敗と成功を繰り返し、今は2社を経営しています。
そんな彼女は、起業したいなら、本当に自分がやりたい事がわからなかったとしても、とにかくやってみることを勧めています。
世の中にはいろいろな仕事があり、そのすべてを知るのは不可能です。
そして、当たり前ですが、知らない仕事の事は、やろうとしても思い浮かびもしません。
だから、とりあえず、ただ単に”起業する”という事を目的に起業するのです。
起業をしてみると、自分が起こした会社が、どんな価値ををもたらすことができるのかというのがわかってきます。
そうすると、それは自分が好きな事か、そうではないのかわかります。
好きならば発展させればいいです。
そうでないとしたら、他の事をやってみて、それを繰り返して行くうちに、自分が本当にやりたいところに行きつきます。
と、いうのは彼女の言葉ですが、そうは言われても、多くの人にとって、どんな事で起業をしたらいいか、そう簡単に思い浮かばないというのが、実情ではないでしょうか。
彼女の場合も、「起業アイデアが、ある日突然降ってくる」ような状況はなかったそうです。
見たり、聞いたり、体験したりすることから、「これがあったらいいな」「ここを改良したらいいかも」とアイデアが出てきます。
普段から、いつもアンテナを張っておきます。
そして、そのいろいろなアイデアをずっと温めて、計画書を書いてみたり、リサーチをしたり、周りの人に「こういうのあったらいいと思うんだけど、どう思う?」と聞いてみたりします。
そのあと後、その中から「これいけるかなあ。」というものをピックアップして、アクションを起こしていきます。
それを改善・改良しながら、ビジネスとして軌道に乗せていきます。
その過程は、ある程度時間がかかり、思いつたアイデアが、いきなり素晴らしくなるということは、なかったそうです。
こんな彼女も、起業の動機は「好きな事・得意な事で人に喜んでもらい、対価としてお金をもらうことに喜びを感じるから」でした。
彼女は中学生の頃から”ビジネスもどき”をしています。
当時はかわいい子供服があまり売っていませんでした。
ですので、自分で作っていたところ、それが大評判で、周りの友達がこぞって、彼女に作って欲しいと言ってきたのです。
「あげてもよかったんだけど、材料費も手間もかかってるんで、少しお金をもらう事にしたんです。」という彼女。
その時「好きな事、得意な事で人に喜んでもらう、そして対価としてお金をもらうのはすごく楽しい。」と実感したそうです。
そして、そういう事をして生きていきたいと思ったのが、起業のきっかけになりました。
もちろん、実際の起業は28歳の時ですが。
「連続起業家」のタイトルを持つ彼女の起業ネタ基準は、ちゃんと稼いで、それで生活ができること、という他に、自分が楽しいと思えるかという事です。
楽しくない事に時間を使うのは嫌だそうです。
とはいえ、すべてが楽しいというのもありえないので、嫌な事より楽しい事の方が多い仕事。
やっていくうちに嫌な事が多くなったらやめて、次にいくつもりだそうです。
彼女こそ、自分の強みを活かして楽しい人生を過ごしている典型だと思っています。
一見、会社を売却したしたり、バンバン会社を作ったり、ダイナミックな人生を過ごしているように見えます。
2人の子供を持つ若手女性起業家として、講演の依頼も少なくありません。
もちろん、とても優秀です。
ただ、本人は、自分が優秀だとか、大それた事をやっているという意識はなくて、「ただ単に、やりたい事をやってきただけ。」と言っています。
「結局は好きな事を楽しんでやっているだけですよ。 それってとっても大事なんだけど、その大事さに気づかない人が多いんですよね。」と。
まさにその通りです。
好きな事を楽しんでやっていると、努力を努力と感じずに、大きな力が発揮できる、と彼女を見て、しみじみ思います。
本当に自分がやりたい事がわからなかったとしても、とにかく起業してみることを勧めている彼女ですが、彼女自身は、いつもたくさんある好きな事の中から、何かをチョイスしていました。
「好きな事バスケット」にみたいなものを作っておいて、その中からビジネスになりそうなものをピックアップしていく感じでしょうか。
彼女は月に20冊ほどの本を読み、いろいろな経験をするために、精力的に出かけます。 (最初の起業はIT系。 起業前にシリコンバレーに何度かセミナーに行っています。)
そうやって、一人でガンガンできる人はいいですが、もしそうでなかったら、私と一緒に「好きな事バスケット」作りと、ビジネスネタのピックアップ、やって行くこともできます。
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