海外生活

マドリッドからメリークリスマス

今年のマドリッドは例年に比べて、クリスマス・イルミネーションの数が圧倒的に多くて、とっても華やかです。

10月ごろ、マスメディアは「電気代が高騰している今年はクリスマスのイルミネーションが少なくなる。」としきりに言っていたのに、まったくその反対で意外です。

今年の冬は燃料不足で暖房もつけられないかも、と騒がれていましたが、これだけ町がピカピカしているのなら、大丈夫でしょう。

一安心です。
 


(マドリッド ピカソ広場)
 


(マドリッド クリスマス仕様の地下鉄)

スペインはカトリック教の国なので、盛大にクリスマスを祝います。

とは言え、イブの日は家族で夕食をとるのが一般的です。

普段からたくさん食べる国民なのに、この日に食べる量はすごい!!

生ハム、ゆでたエビ・貝類、スモークサーモン、テリーヌなどなどを前菜としてまず食べ、その後メインとして子豚の丸焼きや、子羊のオーブン焼きを食べます。

もちろん付け合わせの野菜類も、スープもパンもあります。

その後に、甘いクリスマス特有のデザートをたっぷりと食べます。

最後に甘いリキュールでしめくくり。

そして、これは人にもよりますが、夜中の12時にキリスト誕生を記念したミサに行きます。

1月1日0時をめがけていく初詣みたいなものかなと。 (違うか…。)

とはいえ、初詣はいろいろな屋台が出ていて、お祭りみたいで楽しですが、スペインのその日のその時間は空いているお店などなく、ミサに行く人だけがしんみり歩いていています。

もちろん大切なミサではありますが、暖かい部屋でたらふく食べたり飲んりした後に、「さあ、ミサに行くぞ。」と寒空の下に出ていくのは、なかなかつらいものです。

マドリッドのその時期のその時間はだいたい零下1-2度です。

私はカトリック教徒ではないので、お留守番するという手もあるのですが、好奇心に駆られて、ついついお付き合いして出かけることになります。

というのも、この日のミサはキリストの誕生を祝うミサなので、年一回にしか行われない特別なミサなのです。

キリストの誕生日会のようなものです。

ですので、食べ過ぎて重い体を引きずって、凍えながら教会行きます。
 

そして、ついたとたんに、「やっぱり来てよかったな。」といつも思います。

普段は司教さん1人で行うミサもこの日は、ゾロゾロとたくさんの司教さん達が列をなして、生演奏とともに、ミサのために入場します。

「ああ、ただ事ではない。」という雰囲気をかもしだします。

そして、キリスト誕生を喜んでいるミサ参加者達のエネルギーも感じます。

ミサの最後はミサ参加者ひとりひとりが、赤ちゃんキリスト人形にキスをして終了します。

そうやってミサが終わると、教会はホットチョコレートとスペイン版カステラを参加者たちにふるまいます。

そこで我々はそれを飲み、食べながら長々と知らない人達とおしゃべりをします。(いかにもスペイン。夜中の1時ごろだよ~。)

ホットチョコレートで、盛り上がって一段落した後は、キリスト教徒ではない私も「あ~~、キリスト、2千何年か前の今日生まれたんだなあ」と実感しながら、また寒空の中を歩いて家に戻ります。

そして「今年もキリストの誕生日会行ってよかった!」と思いながらベットに入り、一日を終えます。
 

話はすこし飛びますが、クリスマスの12時のミサだけではなく、普段から、「やったらぜったい、いいのはわかってる。」「行ったら絶対いいのはわかってる」ということでも、面倒くさくて、やらなかったり、行かなかったりしようか思うことは少なくありません。

でも、私は”面倒くさい”は禁句にしています。

(といっても、人間なので完璧ではありませんが…。)

「面倒~~。今のままでいいや。」という姿勢は、せっかくのいろいろなチャンスを逃すことになります。

それはもったいない。

チャンスはたくさん来てほしいし、来たらつかみたい。

もちろんイヤだったらやらないし、行きません。

でも少しでもやりたい、行きたいという気持ちがあるなら、絶対行動をする事を選択したほうがいいと思っています。

すべてにおいて、「面倒くさい」を排除することが、人生に深みや彩りを出すコツだなあ、と感じています。

今日は、クリスマスのお話、12時のミサの事、そこから連想したことを徒然とお話させていただきました。

それではよいクリスマスを!
 

ゴンサレス靖子

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