セラピストの勉強をしている優ちゃんという友人がいます。
もう何年ぐらい勉強しているでしょうかね~。
12年ぐらいは勉強してます。
2人の子供を持つママであり、フルタイムの会社員でもあるので、
自分の時間はあまりとれないようですが、
それでも、大体2か月に1回は、お師匠さんが開く国内外セミナーに参加しています。
セミナーから帰ってくると、いつも熱心に、どんな事やったか、どんな人と会ったか、お師匠さんはどうだったか、などなど生き生きと話してくれるんです。
そんな優ちゃんを見ると、
「本当にセラピーの勉強するの好きなんだな~」とつくづく思います。
普段の何気ない会話も、優しいけれど力強さがあって、優ちゃんそのものの存在が、癒してくれると同時に元気をくれます。
私から見たら、優ちゃんは根っからのセラピストなのですが、彼女自身は「私はまだまだ」と言って、セラピストとして働こうとしません。
たまに知人にセラピーをする事はあるのですが、それも年に1-2回です。
優ちゃんは、「あの勉強を終わらせるまでは、セラピストとしては働けないわよ。」と言って、一生懸命「あの」勉強を終わらせると、今度は他の勉強を始めて、「まだまだ~~、とにかく、今はこれをを終わらせるわ〜。」と言って、次から次へと果てしなくコースを取って勉強を続けます。
勉強するのはいいんです。
でも、勉強した事を役に立てずに、どんどん時間がたっていきます。
もう、12年間です。
いったい何年勉強したら充分なんでしょうか…
きっと一生勉強しても、充分だ、と感じることはないでしょう。
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優ちゃんは自分のお師匠さんの様にならないと、セラピストとして働く資格がないと思っているんです。
どんな人の問題も素早く的確に掴み、楽にしてあげたり、解消してあげる。
セミナーでは、カリスマがあって、圧倒するような言葉で、参加者全員惹きつける。
そんなお師匠さんと比べて、自分はまだまだって思っちゃっうんです。
まだ始めてもない自分と、何十年もの経験を積んで成功しているベテランを比べるなんて、なんて図々しくて、意味のない事なんだろう、思いますよね。
でも、これってよくある事なのです。
実は私もその過ちに陥りました。
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私もコーチとはアンソニー・ロビンス(世界NO1と言われているコーチ)みたいな人の事だ、そうじゃないとコーチじゃない、って思ってたんです。
だから、「自分の奥深くに潜んでいる気持ちや考えを引き出すあのスキル。 勇気を与えてくれる数々の言葉。 私にはそんなものはない。だからまだまだ」と思い続けていて、コーチとして働く決心がつかずに、その周りをうろうろしていました。
でも、私があまりにもウジウジしていたので、当時のコーチが「靖子さん、できるかできないかは忘れて、靖子さんはコーチとして働きたいと思うのか、それともこんな事やりなくないと思うかだけを答えて下さい!!!」と、ビシッと活を入れてくれました。
そのおかげで、「私っていったい何考えてたんだろう、バカだなあ」と目を覚ましましたが、実際やってみる前の準備中の時は、割と変な妄想が先走ってしまうんですよね。
でも、やり始めると、それはなくなり、人にはそれぞれ役割がある事にすぐ気づきます。
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例えば、あなたがピアノを習うとします。
いきなり中村紘子さんのところへ、習いに行こうとは思わないはずです。(残念ながら、この前お亡くなりになりましたね)
習い始めの頃は、ものすごくスキルがある先生より、めんどうみが良くて、親切で、忍耐強くて、自分と相性のいい先生がいいですよね。
ピアノのスキルが高いからと言って、自分にあった先生っていうわけではないのです。
スキルがあっても怖い先生なら、すぐにやめてしまうでしょう。
有名な先生なら、気絶するぐらい高額のレッスン料を取るでしょう。
習い始めのあなたには、それは必要ないはずです。
お師匠さんにはお師匠さんの役目と、それにあった生徒がいます。
お師匠さんの弟子先生には、また違った役目があります。
そして、お師匠さんより弟子先生の方がいい、という生徒がいるのです。
そして、そのお師匠さんだって、最初から大成功していたわけではありません。
段階を踏んで、失敗もしながら、今に至たったはずです。
ゼロから急に100点満点になったわけではありません。
ゼロから10点、20点、50点と進んで行って、時には逆戻りして30点になったりと、いろいろな事を思考錯誤やっていった結果、今の御師匠さんができたのです。
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だからね~~、優ちゃん、と、話は戻るのですが、
「お師匠さんみたいになってなくても、充分セラピーはできるんだよ!!」
と、私は言うんです。
必要としている人に、セラピーをしてあげた方が、勉強だけをしているより、よっぽど人の役に立つじゃないですか。
せっかく、貢献できる何かを持っているのに、その機会を自ら捨ててしまうのは、もう残念でしかたありません。
「まだまだスキルがない」って言うけれど、12年間勉強しているんですから、スキルがないわけありません。
勉強は、セラピーをしながらだって、できるじゃないですか。
優ちゃんを必要としている人はたくさんいるのです。
じっと見ているだけではなく、手を差し伸べてあげて欲しいのです。
勉強ばっかりしているのは、自己中心すぎるとさえ思ってしまいます。
一歩踏みだす決心が、なかなかつかないのはわかります。
「うまくセラピーできなかったどうしよう。」
「悪評判がたったらどうしよう。」
「だれも自分の事を必要としていなかったらどうしよう。」
そうやって、失敗したらどうしよう、と思うと、怖くて動けなくなって、また勉強に没頭してしまうのです。
でも、何も行動しなかったら、失敗したのと同じです。
成功の可能性はゼロなわけです。
セラピーかうまくできないどころか、やってもいないので、なにも起らない。
始めてないから、失敗してないと思うのは、大間違い。
始めてない事自体がもう大失敗なのです。
優ちゃん、手伝うから早く始めて~~!!
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それでは、あなたらしいより豊かでより幸せな人生にVIVA!
Image courtesy of anankkml at FreeDigitalPhotos.net
ゴンサレス靖子
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