前回に引き続き、海外に住んでいる日本人のお話です。
ドイツで音楽を勉強して6年目の方。
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もうそろそろ卒業です。
音楽で働くために更に、今後もずっと挑戦していかなければならない事に絶望感がでてきて、今やりたい事、好きな事がわからなくなりました。
他に楽しく人と関わりながらできる仕事か、なにか夢中になれる別の事を探しています。
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好きな事だと思って、続けたきたのに、ふと、疑問を持ってしまう時期というのもあるでしょう。
一生懸命やって、一つ達成したと思ったら、また新しい課題が出てきて必死に取り組む。
「これって、いつ終わるんだろう？ いつまでがんばり続ければいいんだろう。」と閉塞感と絶望感がわいてくる…
しかも、もうへとへと…
でも、もしかしたら、それが自分の生き方なのかもしれないのです。
常に何かに熱中して、物事を達成していく事が自分の自然の姿、というタイプの人がいます。
「達成欲」という強みを持った人達です。
次々とやってくる課題にうんざりしてしまい、のんびりとした生活をしたい、と思う事もでてくるかもしれません。
でも、いざのんびりすると、すぐにその状態に飽きてしまい、元気がなくなってしまいます。
「う～ん、大変だ～～」と思いながらも、物事を達成していくのが、本来の自分の姿だからです。
何かを達成していないと、満足感が得られないのです。
そして、達成した時の満足感が自分のエネルギー源です。
実は私も、この「達成欲」の持ち主。
この強みを持っている人は、次々にやってくる”やり遂げる事”に押しつぶされそうになり、いつもへとへとですが、これが、私達の生き方なんですよ。
のんびり南の島のビーチで、カクテルを飲みながら、リラックスした毎日を送る人生、などは、私達の性に合いません。（まあ、たまになら、やってみたいです、もちろん。）
そんな生活をすると”やり遂げる事”の事が気になってソワソワしてリラックスどころではありません。
または、本来の自分を抜き取られた、抜け殻のような自分になってしまいます。
ちょっと大変でも、生き生きとした自分の人生を生きるか、「大変だから、や～～めた！」と、つまらない抜け殻人生を生きるか。
このドイツの音楽留学生の方とは直接お話していないので、「達成欲」をお持ちかどうかはわかりませんが、もし持っていれば、どんな事をやっても、一生、”やり遂げる事”を探し続け、いろいろな事に挑戦していくので、ご覚悟を！
大変ですけど、自分はそういう人間なんだ、それでいいんだ、と思うと、なんかだ急に楽になります。
そして、いろいろな事を達成していく喜びをかみしめられるようになります。
せっかくこの強みを持っているんですから、使わないと損です！
ゴンサレス靖子
