今日は、一風変わった強みを持つ方のお話です。
仮に太郎さんとしておきましょう。
太郎さんは、「この強みがあったから、そして、自分はこの強みがあるから大丈夫だ!と信じ続けたから、逆境を乗り越えて、今のビジネスを軌道に乗せる事ができた。」と言っていました。
太郎さんとは、あるセミナーで一緒になりました。
私が知り合った時は、かなりの金額を稼ぎ、日本中を駆け巡るコンサルタントになっていましたが、「まあ、ここまでくるのにも、いろいろ大変だったんですよ。」と話してくれました
太郎さんの一風変わった強みは、私が専門としているストレングスファインダーで、「運命思考」と呼ばれているものです。
この強みを持つ人は、過去も、現在も、未来もすべての出来事がつながり影響し合っていると考えます。
だから、すべての自分の行いは必ず何らかの形でなって自分に返ってくると考えます。
そう考える事ができると、何があっても平然としていられるんです。
逆境にあってもへっちゃらです。
「自分は頑張っているんだから、絶対報われるはず。
これがうまくいかなかったとしたら、それは何か理由があるから。
だとしたら、それはそれでいいんだ。」と心底から考る事ができるのです。
そんな太郎さんには飄々とした雰囲気が漂っていました。
随分と漠然とした強みのような気がして、「どんな時に役に立った?」と聞いてみました。
すると、こんな事を語ってくれました。
新卒で就職した大企業をやめて、 人材育成、組織開発の仕事で起業した時は、かなり収入に波があり、というより、かなり低迷していたそうです。
奥さんに「お金ないみたいだけど、大丈夫?」と聞かれる事もあり、つらかったけど、心配させたくないので「大丈夫、大丈夫。心配しないで。」と、笑って答えていたそうです。
ついにある月、口座に2千円しかなくなって、奥さんと生まれたばかりの子供を見ながら、「参ったなあ…どうしよう…」と思ったそうです。
とはいえ、不安が全くなかったとは言えないけど、それでも、自分は一生懸命やっているのだから、どうにかなる、と確信があったそうです。
太郎さんはその時点で、すでに自分はこの「運命思考」の強みを持っていると認識していました。
だから、あまりうろたえずに「大丈夫、自分は運命思考の強み発揮して、乗り越えていけるんだ」と、信じながら、そんな厳しい状況に立たされた時でも落ち着いて物事に取り組む事ができたそうです。
そして、その全財産2千円になった数日後に、ある会社の取締役のオファーが舞い込んできたそうです。
映画の中の話みたいですよね。
「ものすごくうれしかったよ。 やっぱりね~、どうにかなるんだよ。 僕は、チャンスを見極めて掴むのもうまいと思うよ。」
なんて言っていました。
太郎さんは、「他にもえぐい話があるんだよ。 仲間にお金持って逃げられたとか。」なんて言いました。
この話は詳しくは、話しませんでしたが、
「でも、今思うと、起業したばっかりの時でよかったよ。それからは良く人を選ぶようになって。
これから大きく成長していくのに、協力者の選別も重要なんだって事を僕に教えてくれたんだと思う。」
と、前向きでした。
たぶん他ににも、いろいろと苦労があったと思います。
そんな苦労も乗り越えて、安定した収入を得て、今はは生き生きと、日本中を飛び回って人材育成コンサルタントをしています。
今日はフワっとした強みのお話でした。
こんな強みもあるんだな~、と思って頂ければと思います。
ゴンサレス靖子