年末年始を日本で過ごす事になり、8日には、新成人の色取り取りの振袖姿を、27年振りに見ました。
雨なんか全然気にせずに、みんな楽しそう。
そういえば、私も最高の成人の日を過ごしたなあと、あの日の思い出がよみがえってきました。
成人式には行きませんでした。
20歳になる何年も前から、成人式用の振袖を買う代わりに、海外ホームステイをすると決めていたのです。
両親も同意していたので、成人になる前の年の夏に、待ってましたとばかりに、アメリカ西海岸に行きました。
ちょうどロスアンゼルスではオリンピックが開催されていて、ものすごい活気。
初めての海外、そして念願のアメリカに行けて、もう毎日が楽しくてしかたありませんでした。
天国とはこういうところかもしれない、などど思いました。
そして、初めて、日本以外の文化や習慣、人の行動、感じ方や考えの違いなどを実感し、「ああ、私は成長したなあ~」「振袖なんかに、お金使ってる場合じゃないよ、成人のお祝いは、こうじゃなくっちゃ。」なんて、おこがましくも思っていました。
その後、一月の成人式の日が近づいてきて、「成人式やるの?」と聞かれる事が多くなってきます。
私の答えは、「いや~、もうやっちゃったよ」
心の中では、「ま、持ってる服の中で、一番真面目そうなのを着て、さだまさしを聞きに行くかな。」なんて、ぼんやり考えていました。
成人式では、同じ千葉県出身のさだまさしがライブをやることになっていたのです。
そして、私の親友は…
振袖を着て、成人式に行きたかったらしいけど、お父さんの事業が失敗して、急に経済的に振袖を買うのは難しくなってしまいました。
成人の日に、特別な事をやろうとしなかった私達に、売れないミュージシャンだった親友の彼は、こんな事を言いました。
「なに〜、二人とも何もしないの〜? なんかしようよ〜。」
私達。「なんかって、なにを〜? ライブができるわけじゃないでしょ〜。」
親友の彼。 「なに、ライブやりたいの? じゃあ、やろうよ。 名づけて成人式ライブ。 まだブッキング間に合うよ。」
と言って、ライブをアレンジしてくれる事になったのです。
(あ、そうそう、私とこの親友はバンド仲間。私がギターで、親友はドラムです。)
そこで、知り合いのバンドと、私達、親友の彼のバンドの3組で、成人式ライブを開くことになりました。
場所は、市の成人式の会場から徒歩5分のライブハウス。
いいじゃない!
中学や高校時代の友人に「ライブやるから、成人式の後、よかったら来て。」と、電話をかけまくります。
友人達の反応は、だいたいこんな感じ。
「なに〜、成人式に、一緒に行こうっていう電話じゃないの? で、成人式には出ないわけ? 相変わらず、我が道を行ってるねえ。」
同じく新成人のバンドメンバー、ボーカルの女の子は、両親の願いで、振袖は着ました。
でも、成人式には興味がなく、欠席。
写真館で美しい写真をとった後は、会場に駆けつけ、振袖で熱唱!
もう大評判!
友達も、みんな振袖でライブに来てくれて、なんとも華やかな観客達。
私達の音楽に、振袖達が、手拍子で楽しんでくれて、気分が盛り上がります。
そして、ライブが終わると、ほんの少しだけど、ギャラをもらいました。
バンド演奏で、初めてお金稼いだ!
なんだか急に飛躍した気分でした。
大好きな事をして、みんなを楽しませて、それでお金がもらえるなんて最高!
もう、幸せの絶頂でした。
でも、なんといっても一番嬉しかったのは、みんなの温かい心でした。
わざわざ、あちこちに連絡をとって、私達が一番好きな事、ライブをプレゼントしてくれた親友の彼。
「あのね〜!」と言いながらも、振袖でライブに来てくれた、たくさんの友達。
朝食にお赤飯を炊いてくれた母。
成人のプレゼントと言って、自分で時間をかけて仕上げたジグゾーパズルを、額に入れて持ってきてくれた先輩。
一生忘れる事のない、素晴らしい思い出の日になりました。
自分の価値観で生きると、いい事がたくさん起きます。
成人式は、やりたかったら、やればいいし、やりたくなかったら、やらなくていいんです。
やりたくないのに、周りを気にしてやる必要はありません。
成人式の事は、たった一つの例。
いろいろな事において、自分がどうしたいか、よく考えてみる。
そして、自分の気持ち通りに行動した時に、道が開けてきます。
自分一人では、どうにもならないような気がしても大丈夫。
周りが協力してくれます。
そして、人生がいい方向へ動いていくのです。
ゴンサレス靖子
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