4月は、新年度の始まりの月ですね。
スペインでは、新学期は、9月か10月、会計年度の始まりは1月である事が多いです。
私は日本での生活より、スペインでの生活のほうが長くなりましたが、それでも4月、という響きは、毎年新たな気持ちにさせてくれます。
この時期に、新しい目標を立てる人も多いでしょう。
自分の目標を、明確にしておく事は、自分自身で人生をコントロールするために、大切な事です。
目標なんていう、大げさなものじゃなくても、「自分はこうなりたい」とか、「こういう環境の中で生きたい」などの、望みでも構いません。
とにかく、自分の人生をどうしたいか、いつも念頭においておかないと、流されて生きる人生になってしまいます。
目標に向かって進んで行く方法はいろいろあります。
大きく分けると、細かい計画を立てて、それに沿ってコツコツと行動していくタイプと、計画を立てると、かえって窮屈に感じてしまい、目標に向かって進めなくなるタイプ。
私達は、計画を立てて、その通りに物事を進めていく事を、学校で散々言われたので、それが唯一の正しい方法だと思ってしまいます。
でも、細かい計画を立てずに、走りながら考えたほうが、うまくいくタイプの人もいるのです。
私の知り合いで、計画を立てるのが苦手な人がいました。
私は、どちらかと言うと、計画を立てて、マイルストーンをいくつも置いて、長い時間をかけてコツコツと物事を達成していくタイプです。
この知り合いはそんな私とは、正反対です。
ゴールだけ決めて、計画なんて立てずに、その時その時、思い浮かんだ事を、どんどんやっていくのです。
私は彼女のことを「無駄な動きが多いなぁ」と思う反面「天才肌だなぁ」と感心していました。
ただ周りからは、あまり評判が良くありませんでした。
秩序なく動いているように見えてしまうのです。
でもゴールには行き着きます。
しかも私たち計画コツコツ型よりも、早く着いたりします。
彼女は、とにかく行動するのが好きだし得意です。
行動して、結果を見て行動して、またその結果を見て行動します。
アイデアはいくらでも浮かぶし、うまくいかなかった時は、他のやり方で素早くもう一度やります。
障害があったときは柔軟にかわしていきます。
それが、彼女のやり方です。
それをきっちりと、じっくりと計画を立てて、その通りにやっていく事を強制しては、彼女の強みが活かせません。
活かせないどころか、つぶしてしまいます。
人には、それぞれ自分に合った方法があるのです。
既成のやり方や、他人のやり方をマネする前に、自分にはどんなやり方が合っていて、どうすれば最大限自分を活かせるか、よく見極めて下さい。
今までの自分の経験から、自分はどんなタイプだか、大ざっばにでも予想がつくと思います。
もし、自分のタイプがわからなかったら、私を利用するのも一つの手です。
ゴンサレス靖子