なんだかんだ言って、やっぱり人生の中で、キャリアは大きな比重を占めています。
私のところにくる方も、キャリアの相談が多いです。
今の状態に満足していないし、このままの状況でいるのは嫌だと思いつつも、何をしたら良いのかわからない、と思っている方がなんと多い事か。
ただ、何をしたらよいかわからない、と言いつつも、ほとんどの場合、実は「やってみたいな。」という事がある場合が多いです。
あるにはあるんですが、あまりにも心の奥に埋まっていてわからないのです。
そんな時は、その埋まっているものを呼び出そうと、私の方から、ストレングスファインダーの結果を参考に、クライアントさんの強みが発揮できそうなお仕事はどんなものがあるかお伝えする事があります。
ストレングスファインダーで診断した強みというのは、本来なら、「自分には何ができるのか?」という質問の答えを出すものではなく、何をやるにしても「どうやれば自分なりにうまくやれるのか」を教えてくれるものです。
だから、「こんな強みがあるから、こんな職業があってますよ。」と述べるのは、邪道です。
まず、強みだけで、自分に合っている職業を判断することはできません。
また、”強み”でない、他のオプションを捨ててしまう事になるので、自分が持っている可能性を狭めてしまいます。
とは言え、
「何をしたらいいか全くわからない」
と思っている方には、自分の考えを引き出すトリガーにもなるのではないかと思い、あえてその「邪道」やることがあります。
例えばこんなストレングスファインダーの結果を持つ方がいました。
1. 最上志向
2. 分析思考
3. 責任感
4. 調和性
5. 慎重さ
この資質から考えられるのは、感情に流されない、論理的な事を扱う仕事で強みを発揮できると言う事。
特に弁護士的なお仕事に発揮できそうです。
事実をしっかりと認識して(分析思考)お互いの合意点をみつけることができる。(調和性)
その合意点が複雑だったとしても、かみ砕いで双方に伝える、説得する事ができる(分析思考+調和性)
倫理観が高く責任感があり(責任感)、決断も慎重(慎重さ) 。
1番目に持っている最上志向でこれらすべての事を極めます。
とは言っても、これらの資質を持っているからといって、弁護士的な仕事がこの方にあっているとは言い切れません。
この方が、持っている強みを発揮する機会は、多いとは思います。
でも、しつこく言ってしまいますが、仕事は、強みだけで選ぶ事はできません。
経験、スキル、性格、好き嫌いなど他にいろいろな要因が入ってきます。
ただ、私の解釈をお伝えする事で、
「そういえば、ああいう事をやってみたいと思ったことあるなあ。」
「弁護士ではないけど、興味があったあの仕事、弁護士的な要素があるなあ。」
と、自分でも意識していなかった心の奥底で描いていた事が、浮き出てくる場合があるのです。
その為に、あえて”邪道”をやってみます。
ゴンサレス靖子