今日は、メ-ルマガジンの読者、ゆみこさんからのコメントにお答えします。
”起業したいと思っています。
アイディアはいくつかはありますが、何をどうしたらいいのか分かりません。
しかも、それらは本当に私がやりたいことなのか判断がつかず、立ち止っています。”
少し、私のお話をしてみますね。
私がビジネスを始めようと思ったとき、最初に考えたのは、スペインのインテリア雑貨を日本で売る事でした。
父が建築家だったせいか、インテリアには興味がありました。
インテリア雑貨を見ていると、幸せな気分になります。
スペインにはきれいな物がたくさんあり、日本で似たようなものを売っているを見て、「いいかも。」と思ったのです。
この時点では、何をどうしたらいいかなんて、全くわかりませんでした。
だからその時にできる事をやりました。
それはとっても些細な事。
日本で売れそうな雑貨があるお店に、ひたすら見に行っていたのです。
そうすると気づいた事がありました。
「安い…」
「だから、送料が品物の何倍もする。」
「大量に売らないと利益はない。」
そこで、「インテリア雑貨は好きだけど、これをビジネスにするって、どうなんだろう。」とちょっと疑問が湧いてきたわけです。
また、まったくビジネスの経験がなかったわけですから、お店に見に行くのと同時に、「ビジネスって、どうやるの?」という事をネットで探し始めました。
そこでは、当てにならない情報もたくさんありましたが、「そうだよね!」と思わさせるものも、いくつかありました。
そして、「そうだよね!」と思わさせてくれたコンサルタントの方に、お世話になる事にしました。
世の中には、天才起業家というもいて、最小限しか人に教わらなくても、自分でどんどん会社を作って成功させていく人もいます。
でも、私のような右も左もわからなかった凡人は、わかっている人に導いてもらうのが一番の近道です。
インテリア雑貨輸出は、結局、ビジネスとして成り立つのは難しいと考えてやめました。
そして、次、また次、とやっていった結果、今のライフワークと呼べるものに到達しました。
だから、ゆみこさん、アイデアがあるのなら、そのアイデアをどんな小さな事からでもいいので、ビジネスに持っていけるよう方向で動き始めてみて下さい。
そうやっていくうちに、ゆみこさんのライフワークにつながっていきます。
次は、”本当にやりたい事か判断がつかない”という事について。
それは当たり前ですよ~~~!!!
誰だってそうです!!
やってみないと、本当にやりたい事かどうか、わかるわけがありません。
「スケート楽しそう。」とか「ランニングいいな。」と思っていても、いざやってみると、「転ぶとすごく痛い。」「疲れる。」とか不都合があって、二度とやりたくない、と思うかもしれません。(実は私の例)
だから、とにかくやってみる事です。
やってみて、「やっぱり、これ、私がやりたい事ではないな。」と気づく事は、大きな収穫です。
それを除外して、次のアイデアに行けばいいのですから。
そして、忘れてはならないのは、起業となると、「やりたい事・好きな事」だけではだめで、「やりたい事・好きな事+人がお金を払ってくれる事」でなければ成り立ちません。
人がお金を払ってくれるかどうかは、実際に、売ってみないとわかりません。
つまり、本当に自分がやりたいことなのか判断がつかなくてもいいから、とにかくやってみてください、という事です。
その後で、やりたい事か、そうでないか、考えてみて下さい。
とはいえ、ゆみこさんが浮かんだアイデアは、今現在の時点でやりたい事には間違いないです。
全く興味が無いことは、思い浮かばないはずです。
料理に全然興味がない人が、料理教室をやろうとは思わないだろうし、ITが嫌いな人がWeb制作ビジネスをやろうとは思わないでしょう。
せっかくアイデア=やりたいと思っている事があるのなら、まずは、今できる事からやってみて下さいね。
その時に、自分の強みを知っていると、それを活かして、より早く、より楽にできますよ。
ゴンサレス靖子