B子さんは、今の仕事がどうもしっくりこないそうです。
それもそのはず。
自分の強みを、まったく活かせていない仕事についていたのです。
B子さんは「これじゃないかも。」と思いつつ、20年看護師のお仕事を続けています。
はじめは病院勤務でした。
でも病院勤務はどうも合わないと思い、介護施設勤務に変えました。
そうやって、職場を変えながら、毎日疑問も持ちながらも、せっかく取った看護師の資格を活かしたいし、長年やってきた事なので、と思い続けていました。
B子さんが、看護師になったのは、他に選択肢がなかったからと言っています。
両親に看護師になりなさいと言われ、看護学校以外はお金を出してもらえなかったそうです。
だから、「もともと好きで看護師になったわけではないんです。 高校を出てすぐに就職したくなかっただけなんです。」と言っていました。
「看護師のお仕事は好きですか?」と聞くと、「人の役に立っている、という事に関しては、嬉しいですが、好きだと思う事はないですね。」という返答。
やっぱり…
実はB子さん、弱っている人より、強い人と接していた方が強みを発揮できるという才能の資質を持っています。
一概には言えませんが、世の中には大きく分けて、2つのタイプの人がいます。
足りないところや、弱っているところを本来の姿に戻す事に才能を発揮するタイプの人。
もう一つは、人の良い面、優秀な部分を伸ばす事に才能を発揮するタイプの人。
B子さんは、“才能の資質“という観点から見ると、良い面、優秀な部分を伸ばす事に才能を発揮するタイプです。
ネガティブな環境よりも、ポジティブな環境、マイナス3を0にしたい人より、プラス1をプラス5にしたい人と一緒にいる方が力を発揮できます。
そこのところを探ってみると「そうなんですよ! その通りなんです!だから、最近入った自己啓発系のオンラインサロンはものすごく楽しくて!! そこで、「私、看護師やってるって、なんだか道を間違えてるかも」と少し感じ始めたところだったんですよ。」との事でした。
その辺の話になったら、ものすごく明るくなって、元気になって、滑舌になりました。
もちろん、“才能の資質“だけで、その職業が合っているかどうかは判断する事はできません。
でも、B子さんの場合は、一目瞭然でした。
そこで、本人も、「やっぱりそうだったですね。」と確信しました。
「ガラッと職業を変えるのも手ですね。」というと、
「そう考えると人生パッっと明るくなった感じです。
多分、心の底でそれを望んでいるんですけど、それを認めるの怖くて。
今の仕事が合ってないっていうのは、きっと自分の思い込みだと、無理やり思おうとする事もありました。」
その後、いろいろお話をして、人材育成の仕事にたずさわる方向で、動いてみる事にしました。
「できないだろうなと、あきらめていた事をやったほうが言われて、元気がでてきました。
今のままでは終わらない。
花開くのはこれからだ、と思うと、ワクワクしてきます。」と元気いっぱいでした。
私も、ワクワクしてきます!
ゴンサレス靖子