強み診断をやっていて、たまに、
「へ~~、そうなんだ~~。 この方、こういう強みを持っているんだ。 でも、お話をしていると、別人みたいだなあ。」
と思う事があります。
たとえば、ものすごくポジティブな方のはずなのに、それを感じられない方。
人の気持ちが手に取るようにわかるはずなのに、そうではない方。
明るい未来のビジョンが見る事ができるはずなのに、そうではない方。
もちろん私が使用している強み診断のツール、ストレングスファインダーは、万能ではないし、100%確かなものとも言えません。
ただ、自分が気づいていない自分の才能の資質を気づかせてくれる事もあるので、重宝して使っています。
そのツールで診断された強みと、本人の特性がどうも矛盾するなあと感じる方々とお話をすると、「なんだかその強み、学生の頃ぐらいまでは持っていたような気がします。 昔の私って今とは正反対かも。」と言います。
社会人になり、結婚して、異国の地に移住し、子供を産み、習慣も文化も違う国での仕事や生活の中、いろいろな苦労もあった事でしょう。
窮地に追われた事も、深く傷ついた事もあったでしょう。
その結果、自分を守ろうと、自分自身の感情に蓋をしてしまう事もあるでしょう。
そうやって、全く違う自分になってしまった方もいました。
もしかしたら、その時は、自分の感情に蓋をする事が得策だったかもしれません。
でも、もし既に嵐が去って、今はちょっとした悪天候ぐらいになっていたとしたら、そろそろ本来の自分に戻ってもいいんじゃないかと思うのです。
歳を重ねて気づいた事は、本来の自分でいる事が一番心地よいし、うまく行くという事。
本来の自分とは違う、不自然な生き方をしていると、どこかでひずみが出てきたり、ずっとモヤモヤとした気持ちに悩まされたりします。
無理してメンタルを変えるという方法も、巷には出回っていますが、どうなんでしょう?
それで幸せになるでしょうか?
私がクライアントさんに目指して欲しいのは、幸せになる事。
好きな仕事をする事や、人間関係を良くする事や、お金を稼ぐ事などは、そのための手段。
目的ではないのです。
そこを間違えて、無理矢理メンタルを変えて、好きな仕事を得たり、お金をたくさん得ても、「あれ? 欲しいものを手に入れたはずなのに、私幸せじゃない。」と思うかもしれません。
自分を変えるのでなく、本来の自分の才能の資質を強みとして伸ばしていく事が、幸せになる秘訣ではないかと思っています。
素敵な強みをたくさん持っているのに、それに蓋をしてしまっている人がとても多いのです。
本来の自分に戻るだけで、幸せ感を感じるようになるかもしれません。
ゴンサレス靖子