完璧主義は、ひと昔前までは、いい事だと言われていましたね。
(あなたが20代、30代なら、もしかしたら、「え、そうなの?」と思うかもしれませんが)
でも最近は「完璧主義を直そう!」なんて言葉も、よく聞くようになりました。
なんだかんだ言って、今は忙しい時代。
世の中の動きが、とっても早くなりました。
ITが発達して、入ってくる情報もたくさん。
それを処理するだけも一苦労です。
やる事が多すぎて、すべての事を完璧にやるなんて、不可能に近いです。
完璧主義の人は、いくら時間があっても足りません。
よくあるのは、会社などの組織の中で働いていて、完璧を目指してしまい、際限なく仕事をしてしまうというケース。
もっとちゃんとしたものを作ろう、もっとできる、と限りなく時間をかけてしまい、気づいたら毎日、ものすごい残業の量。
仕事以外には、何もやる時間がなくなっているという毎日を過ごす。
私のクライアントさんには、そういった頑張り屋さんが多いです。
ある方は、「私は要領が悪くて、時間をうまく使えていないのでしょうか?」と悩み、
ある方は「ふと我に返ると、忙しかっただけで、何も残ってないんです。なんだか、むなしくなります。」とコメントしました。
もし、少しでも、「ん、なんだかおかしいよね。この状態って、ちょっとまずいかな…」と思ったら、一度立ち止まって、よく考えてみる必要があります。
もちろん、物事をとことんまで極めて、場面場面で最善を尽くし、どこまでも頑張れるというのは貴重な強みです。
その反面、この強みを持つ方は、やりたくない事、将来にまったく役に立たない事にも、一生懸命時間とエネルギーを使ってしまう傾向があります。
頑張る方向が間違っていて、自分をどんどん蝕んでいく事にもなりかねません。
もっと他の事に時間を使った方がいいです。
自分が好きな事、自分の未来に役立ちそうな事、自分にとって大事な事に。
そうしないと、いつまでたっても、自分が思う通りの人生を手に入れる事はできません。
ストレングスファインダーの「最上志向」や「達成欲」を持っている人がこの状況に陥りやすいです。
頑張り屋さん、気を付けて下さいね。
ゴンサレス靖子