「これが苦手だから、できるようになりたい。」と言って頑張る人は多いです。
特に日本はその風潮があるように感じます。
意外かもしれませんが、ヨーロッパも似たり寄ったりです。
アメリカは少し違うかもしれませんね。(実際はどうだか知りませんが…。)
苦手を克服しよう!と頑張るのは、ファイトがあり、素晴らしいと思います。
でも…
もしかしたら、それができるようになるまで、莫大な時間がかかってしまうかもしれません。
きっと、莫大なエネルギーも使います。
そして、一つの苦手な事を克服すると、また克服したい苦手な事がでてきそうです。
そうやって、一生自分の苦手な事を克服するだけで、人生が終わってしまうかもしれません。
得意な事を伸ばす時間がないので、「普通の人」にはなれるかもしれませんが、「素晴らしい人」や、そこまでいかなくても、「一目を置かれる人」にはならないかもしれません。
「人の評価なんて、どうでもいい。」という人も、莫大なエネルギーと時間をかけて、やっと普通になれるだけで、果たして充実感や幸せを感じるでしょうか?
苦手な事を克服することに喜びを感じる人もいるので、それならいいのですが、そうでないとしたら、ちょっとばかり苦痛な人生になってしまうのではないでしょうか。
私のお勧めは自分の得意な事を伸ばす事です。
そして、その得意な事で、苦手な事をカバーするのです。
その方がずっと、幸せな人生を歩んでいけると思うのです。
苦手な事を無視したほうがいいと言っているわけではありません。
自分は「こういうことが苦手」と認め、受け入れるだけにしておきますます。
そうやって受け入れることで、得意な事でカバーができるようになります。
例えば、
・ 大勢の人の前で話すのが苦手だけど、一対一の会話が得意という人は、無理して大勢の前で話す練習をするのではなく、一対一の会話をなるべく多い回数、普通の人の10倍やるぐらいの気持ちで行うようにする。
・ 一つの事を継続するのが苦手な人は、継続させようと頑張るのではなく、継続が得意な人の10倍ぐらいの数をやってみるぐらいの勢いで、とにかくいろいろな事を数多くやってみる。
などなどです。
「え~~、10倍??」と思うかもしれませんが、そういったことが得意な人は、すでに普通の人の2倍3倍は軽くやっています。
得意な事は、案外軽々とできるものです。
ゴンサレス靖子