決断が苦手で、そのために全然行動ができなくて、自分はダメな人間だと思っている方というのは、結構いるものです。
例えばこんな感じです。
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なぜ決断ができないかというと、何かをやろうとすると、「こういうリスクがある」「ああいうリスクもある。」と、つぎつぎとリスクが思い浮かんできて、怖くなってしまうから。
やりたい気持ちは小さくないのに、「ちょっと待てよ。」という声が聞こえてきて、立ち止まってしまう。
それでも、でも諦め切れなくて、またやろうとするけれど、また「ちょっと待て。」の声が聞こえてくる。
その堂々巡りで、「自分は決断も行動もできないできないダメな人間だ。」とつくづくと思ってしまう。
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これだけを聞くと、欠点のように感じますが、実はこの中には大きな強みが見え隠れしています。
この「リスクがたくさん思い浮かんで、ちょっと待て、という声が聞こえる。」というのは、危険やリスクを察知する能力に長けているという大きな強みの一つでもあるのです。
そして、少し大げさな話になりますが、恐竜や野獣がウヨウヨしていた時代から人間が今まで生き延びられたのは、この危険を察知する能力があったからです。
例えば コロナの事を例にとってみると、感染のリスクがあるから、外には出ずに家にこもっている人と、コロナなんて大丈夫、と言って 全く対策を取らない人の、どちらが生き残るかと言うと、家にこもっている前者でしょう。
ただ、危険だからと言って、何もしないとつまらない人生になってしまうし、フラストレーションが溜まります。
ある人は、そんな状態をロボットのような人生と言っていました。
でも大丈夫です。
そんな時には、ちゃんと解決方法があります。
まず、やろうとしていることに対するリスクを片っ端から書き出してみます。
リスクを察知する能力はピカ一なので、いくらでも出てくるでしょう。
この強みを持っている知り合いはこんな風に言います。
「このやり方じゃあ、絶対ダメ、失敗するっていうのがもう100%私には見えるのに、なんで他の人には見えないのか不思議で。
いくら他のやり方にした方がいいと言っても、聞いてくれないからもう放っておくんだよね。
そうすると、やっぱり失敗する。
それを見て、だからさ~~、っていつも思うんだよね。」
他の人には見えないリスクが見えるんです。
話をもとに戻しましょう。
そうやってリスクを書き出したら、その横に対策を書いてみます。
そして、その対策を一つ一つやってみます。
ここが少し大変だし、面倒かもしれませんが、この部分をクリアすれば、行動ができるものです。
結構ハードルなのが、リスクを考えると、何もできなくなってしまうから、リスくを考えるのが怖くなったり、考えるのに疲れてしまって 考えることを途中でやめてしまう事です。
行動に移せない原因が、まさにこの部分になります。
最後まで考え抜いて、対策を立てて、 リスクをクリアするところまで行けば、 絶対に行動できます。(と私は思っています。)
そして、一度行動をすると、多くの人と違って、ほぼ間違いなく成功します。
リスク対策をしっかりしてから、行動に移るので、失敗の確率は、ほぼゼロです。
うらやましい限りです。
そんな素晴らしい強みを持っている人は、ぜひ活かして、楽しい人生を過ごして欲しいと思っています。
ゴンサレス靖子