「自分は飽きっぽくて、何事も長続きしなくて困っている。」と悩んでいる方が結構います。
例えばKさん、こんな風に悩んでいました。
「何をやっても次々と目移りをしてしまって、気が付いたら今までやっていたことは忘れて違う事をやっている。
なんだか、すべてが中途半端で、結局は何も得られないような気がしてしまう。
このままでいいのだろうか?
一つの事を極めた方がいいような気がするけど、どうしたらいいのだろう。」
これを聞いて、まず最初に頭をよぎった言葉は「あらあら、うらやましい。」です。
私はどちらかというと、一つの事を長く続けるタイプです。
習い事をしても、みんなが次々とやめていく中、いつまでも居座っているので、そこの歴史を知っている”主”みたいになってしまいます。
それが悪いわけではないのですが、時々、いつまでたっても卒業しない、できの悪い生徒のような気分になる時もあります。
ですので、Kさんのような方を見ると、バラエティーに富んだ彩のある人生を進んでいっているように感じて「それもいいよね~~。」と思ってしまいます。
もちろん、私には私のスタイルがあるので、それまねることはないと思いますが、自分とは違う人へのあこがれみたいなものはあります。
いろいろな事に手をつけるのは欠点で、同じことをずっと継続するのがベストな方法だとKさんは思っています。
でも、そんなことはないのです。
ただ単に、継続もひとつの方法、いろいろなこと次々とやるのも一つの方法、と違った方法だというだけです。
一つの事を継続するのが、深めていく方法だとしたら、Kさんの方法はいろいろな事をやって横に広げていくイメージです。
深めるのもいいし、広げるのもいいです。
Kさんの場合、そうやって横に広げることができるという才能を生かして、どんどん楽しく新しい事を体験して、世界を広げていけばいいのです。
そうすれば、たくさんの入口を持つことになり、それは大きなメリットです。
そして、深めたい事が出てきたら、きっと掘り下げていくでしょう。
せっかくの才能を短所としてだけ考えてしまってはもったいないです。
「それって、実は自分の素晴らしい才能で、もっともっと磨けるんだ!」と自覚して、どんどんいろいろな事をやって、楽しい人生を生きていって欲しいと願っています。
ゴンサレス靖子