私のところに「自分のやりたい事がわからない。」とうい悩みを持って相談にくる方が多いわけですが、一つ感じた事があります。
全員ではありませんが、そんな風に悩んでいる方たちの中で、心がカチンコチンに凍ってしまっている方たちがチラホラいます。
本来スムーズに流れる水がカチンコチンに固まって、動かないし、何も浸透しない、そんなイメージで、心が動かなくなってしまっているのです。
周りの人の意見や環境に惑わされて、自分の気持ちがわからなくなってしまっている事もあれば、
好きでない事を「これをやるべき!」と長年我慢してやってきたので、気持ちが麻痺してしまっていたり。
そんな時は、その氷を溶かしてみると、いろいろな事が見えてくるはずです。
この前お話したクライアントさんは、最初は「好きな事ってよくわからないです~」と言っていました。
何が好きか、と聞いても何も思い浮かばなかったし、何をしたいか、と聞いても、とにかくゆっくり休みたいという事しか思い浮かびませんでした。
ある日、ちらっと「まあ、カラオケが好きかな。。。でも、カラオケはみんな好きですよね~」とつぶやきました。
私はカラオケは5本の指に入るほどしか行った事ないし、それも誘われてなんとなく行っただけで、自分から行きたいと思った事はない、といったら
「え~~!! 靖子さんみたいな人がいるとは思わなかった! カラオケは誰でも好きなのかと思った!」と驚きました。
「私はカラオケは一度始めると8時間ぐらいは続けちゃう。 え~~、好きだからなんだ~。 一緒に行く仲間もそうだからみんなそうなのかと思った。」
「そういえば、ボーカル教室に行っていたことがあるんですよ。」
「ダンス教室にも行ってたし。」と。
「泳ぐのも好きで。」
と、次々と好きな事が芋づる式に出てきました。
氷が溶けた瞬間でした。
それが直接自分がやりたい仕事を直結するかどうかはわかりませんが、そうやって自分の心をほぐしていくと、だんだん自分の本質がわかってきて、やりたい仕事も見つかりやすくなること間違いなしです。
スポーツをやる前に準備体操するじゃないですか。
たとえば、泳ぐ前に、泳ぎとはまったく違う準備体操をやりますが、それをやる事によって、安全に泳げたり、パフォーマンスを上げたりしますよね。
そんな感じです。
「私のやりたい事っていったい何!!!」と、直球で、キリキリしながら考えるより、まずは、自分が心地いいと思う事は何か考えてみて、それをやってみて、心をほぐしていくのが実は近道なのかもしれません
ゴンサレス靖子
写真提供Pixabay