最近ふと思いました。
「こういう事をやったら周りの人にどう思われるだろう」と考えすぎている人が多いなあと。
特に、日本ではそれが目立つような気がします。
もちろん、だからこそ秩序を保っているという事もあるかもしれません。
でも、そうやって、いつも「周りの人は…」と考えていると、身動きがとれなくなってしまうし、本当の自分を見失ってしまいます。
自分の心がわからなくなります。
本当は自分はそう思っていないのに、あたかも自分の考えのように錯覚してしまう事もあるかもしれません。
心の中に葛藤が起き、なんとなくしっくりこなくて、不安になり、迷ってばかりになります。
些細な事ですが、こんな事がありました。
知り合いと一緒にお店で服を見ていた時「こういう服着たい~~!」と言うので
「いいんじゃない? 似合いそうだよ。試着してみれば?」と言ったら、
「いや~、だめだよ。こんな服着たら、周りになんて言われるか…」
と言いました。
「え、周りに? なんて言われそうなの?」と聞いても、はっきりした答えはありませんでした。
確かにいつもの彼女の雰囲気とは違う服でしたが、その時着ていたものよりも、ずっと似合いそうでした。
自分らしさを殺して、「不特定多数の誰か」に無理やりなっているように見えて、残念でした。
服だけではなく、「こんな事をやったら周りはなんて言うだろう」という基準で行動する彼女は、フラストレーションでいっぱいでした。
そして、周りの意見や情報に振り回されて、頭の中が混乱していました。
本当の自分と今の自分は違うような気がするけど、「じゃあ本当の自分はどんな人?」と考えてもよくわからないそうです。
自分の思う通りに行動して、人に攻撃されるのが怖いといいます。
でも…たぶん…絶対にとは言えませんが、人ってそんなに攻撃するでしょうか?
たとえ攻撃したとしても、一瞬だけではないでしょうか?
そして、攻撃されたとしたら、放っておけばいいのです。(と言っても、放っておけないとは思いますが…。)
悪いことをしているわけではないのですから、攻撃されるのはお門違いです。
「何か文句ありますか?」という気持ちでドンと構えてもよいのではないでしょうか?
(そうは言われても…と思うのは察しますが…)
自分が思っているほど、人は気にしていないのが普通です。
所詮「他人ごと」ですから。
でも、自分にとっては「自分ごと」。
もっと、自分の気持ちを大切にして、自分が思った通りに行動してもいいのではないでしょうか?
まずは、自分の心の声を聴いて、些細な事でいいので「これ好き。」というものを選び「これやりたい。」という事をやってみることをお勧めです。
きっと「なんだ、やっていいんだ。」という気持ちにになって、もっと人生楽しくなること間違いなしです。
ゴンサレス靖子
■ 写真提供 Robin Higgins~Pixabay