最近感じているのは言語化のパワーです。
私たちは潜在意識(無意識)の中に、莫大な量の考えや、価値観や、アイデアその他もろもろを持っていると思うのです。
でも、それはもやもやっとした霧のようなもので、つかみどころがありません。
あるんだか、ないんだかも、よくわかりません。
それを言語化してみると、霧が固体になったような感じで、自分の意識に現れ、手に取るようにわかるようになります。
ただ”それを言語化してみる”のが、難しいところです。
まず「”それ”って何?」という話になります。
はっきり言って、”それ”は言語化するまでは、なんだかわかりません。
ですので、とにかく考えている事を言葉にしていくしかありません。
考えている事を人に話すのはもちろん、SNS投稿やブログ投稿でもいいです。
人に知られるのを躊躇するなら、日記でもいいです。
私は、パソコンもスマホも存在しなかった若かりし頃、せっせと日記を書いていました。
何かもやもやしたことがあった時、感情の起伏があった時は、平気で1-2時間日記を書いていました。
書くことによって、自分の進みたい道や、考えがはっきりしてきた事を覚えています。
私が好きなアメリカ人トレーナーは言語化のトレーニングとして
「僕のこの20分のポットキャストを聞いたら、その後それについてコメントを20分間話して。」と言いました。
なかなか難しかったですが、確かにいいトレーニングにはなりました。
迷っている事や、悩んでいる事について、人に質問してもらって、自分の考えを引き出すという方法もあります。
私達コーチがやっている事です。
ときどきコーチ仲間同士で「ちょっと悩んでるんだけと、コーチングしてくれない?」などと、質問をしてもらうこともあります。
モヤモヤしていた自分の気持ちを言語化することによって「なんだ、そうだったんた。」「なんだ、私はこうしたかったんだ。」とわかる魔法の瞬間です。
また、人に何かを質問して、相手が考えている間に、「あ、そうだった。」と自分で答えがわかった事がありませんか?
質問を言語化したことによって、無意識が意識化されて、頭の中で回答をこれもまた意識化したわけです。
そうやって言語化して無意識を意識化していくと、自分の考えている事がはっきりしてきます。
ぜひ、言語化の機会はをたくさんつくってみてくださいね。
ゴンサレス靖子
■ 写真提供 ~Pixabay