言語化について、面白い話を聞いたのでシェアしたいと思います。
アラジンと魔法のランプの話は、ご存じですよね。
ランプをこすると魔人が出てきて、何でも願いを叶えてくれるという、あの話です。
成功している経営者の間で、「あの魔人って、脳のことなんじゃない?」という言う人が少なくないとか。
「魔人が脳ミソ?」と、私には全然ピンときませんでした。
その方は、こんな風に言っていました。
魔人(脳)は私たちに「ご主人様、望みはなんでも叶えますよ。」といつも言っている。
でも私達は魔人(脳)がちゃんと理解するようない言い方でお願いしていないから、望みは叶わない。
というのも、魔人(脳)は言われた事は的確に叶えるけれど「察する」事ができない。
たとえば「時間が欲しい。」と言うと1分つくって、「望みを叶えました」と言う。
「お金が欲しい」と言うと100円を持ってくる。
確かに時間だし、確かにお金。
だから魔人(脳)は願いを叶えたと思って大得意。
でも頼んだ本人は「やっぱり望みを叶えてくれるなんて嘘。」と、ガッカリする。
そして話は、「言語化は大切」ということに発展します。
願いを叶えてもらうには、もっと正確に自分の欲しいものを言語化しなければならない。
時間が欲しいなら、どのくらいの時間をいつ、どんな風に欲しいか。
言語化の精度が上がれば上がるほど、望みが叶う可能性があがり、そのスピードも上がる。
そこで、わかりやすい例を出していました。
たとえば、Aさんは喉が渇いていたとする。
でも、自分が何を飲みたいのかよくわかっていない。
とりえあず 「ちょっと喉が渇いたから、何か飲み物持ってきて。」と助手に頼む。
そうすると、助手は水を持ってくる。
Aさんは水はあまり飲みたくないのでこう言った。
「もうちょっと味があるほうがいいなあ。」
そうすると、助手はお茶を持ってきた。
Aさんは、お茶もあまり飲みたくない。
そしてこう言った。
「甘い方がいいな。」
助手は今度は、リンゴジュースを持ってきた。
Aさんは、それもあまり飲みたくない。
そしてまた言う。
「炭酸入ってる方がいいかな。」
ここで、Aさんは自分はコカ・コーラが飲みたいと気づいた。
そこで、こう言った。
「コカ・コーラ買ってきて。」
助手は350mlのコカ・コーラ・ゼロカフェインを買ってきた。
それを見て、Aさんは言う。
「小っちゃい! 喉が渇いてるって言ったのに。しかも今眠いからカフェイン入りがいいのに。」
そこで、今度はこう言った。
「冷えてる普通のコカ・コーラ1Lを今すぐ買ってきて。」
ここまで到達するまで、どれだけ時間と手間とエネルギーがかかったか!
でも、最初から何が欲しいかはっきりさせ、それを精度高く言語化し「冷えてる普通のコカ・コーラ1Lを今すぐ買ってきて。」と言ったとしたら、自分の欲しいものがすぐに手に入ったのに。
というお話。
要は
・ 脳は自分の望みを必ず叶えてくれる。
・ 脳に自分の望みを叶えてもらうには、自分の望んでいることを、かなり具体的にはっきりさせる。
・ はっきりさせたらそれをかなり正確に具体的に言語化する。
・ どの程度正確に言語化するかというと、それを聞いた人が自分と同じものをイメージできるぐらい。
という事でした。
とはいえ、自分が何を望んでいるか、わかるような、わからないようなという状態も多いと思います。
また、「正確に言語化」もそう簡単ではありません。
ですので、最初から100点満点を目指さずに、まずは10点、15点と、できる範囲で始めていって、そこから少しづつ精度を上げていけばいいと思います。
そういう私も割とざっくりした言語化をします。
ですので、今回のこの話は、自分に向ける教訓でもあります。
ゴンサレス靖子
■ 写真提供 Mohamed Hassan~Pixabay