過去の出来事にとらわれてしまい、自分らしく生きることができない、というケースはたくさんあります。
何度も何度もイヤな過去の出来事を思い出して、その度にクヨクヨしたり、怒ったりしていては、自分自身で悲しみや苦しみを倍増してしまいます。
そうやって、イヤな過去に自分の気持ちをフォーカスしてしまうと、今が不必要に不幸になってしまいます。
幸せな気分で生きてくこともできるのに、そんな状態でいるのはもったいないです。
どんなに頑張っても、過去に戻ってやり直すことはできないし、変えることはできません。
ではどうしたらよいのでしょうか。
まず、過去の事は過去の事として受け入れます。
どんな風に受け入れるかというと、もし自分の失敗を悔やんでいるとしたら、「あれは失敗だったけど、まあ仕方がない。そういう事もあるさ。」と考えます。
もし、自分が誰かにひどいことをしてしまった事を後悔しているとしたら、「本当に悪かったけど、起こってしまった事は仕方がない。」と自分を許します。
他人に傷つけられてしまった事が心に残っているとしたら「あんなにひどい事をされたけど、相手にも相手の事情があったのかもしれない。過ぎた事だから、もう許してあげよう。」と水に流します。
もちろん、そうやって受け入れるのは簡単な事ではありません。
ただ、過去の出来事にとらわれずに、自分らしく幸せに生きていくには、何らかの対策を打たなければなりません。
これはその対策のひとつです。
もし、あなたにとって今や未来が大切だとしたら、そして幸せに生きたいとしたら、過去の呪縛から逃れると決心してください。
とにかく、過去は過去、終わった事とすることが重要です。
心理学の研究によると、現在進行形の事や未完了の事は、いつまでも頭の中に残って、ぐるぐると考えを巡らせてしまうそうです。
でも、終わった事に関しては、すんなりと忘れられる可能性が大きいと言われています。(ツァイガルニク効果と呼ばれています)
ですので、過去のイヤな出来事には、きっぱりと心の中で決別して、前進していこうではないですか。
自分や他人を許して、過去と決別してください。
そうやって過去と決別したら、本当の自分を発揮して、やりたい事をやって、自分らしく生きていくのが簡単になるでしょう。
さっきも言ったように、一瞬でそれができるかというと、そうでもありません。
イヤな思いが深ければ深いほど、時間がかかるでしょう。
でも、きっと、今日より明日、明日より明後日と、少しずつ 過去の記憶が薄れていき、少しずつ 気分が楽になっていくでしょう
まずは、今日、「過去の自分を許して、または他人を許して、自分らしく生きよう」と決心してみてください。
ゴンサレス靖子
■ 写真提供 Engin Akyurt~Pixabay