たまには、弱みについてお伝えしてみようかと思います。
心地よく生きていくためには、自分の強みを知るだけではなく、弱みを知る事も大切です。
というのも、あなたもすでに感じているとは思いますが、弱みは自分を苦しめることがあるからです。
苦しみがあるときは、心地よく生きていく事はできませんよね。
だから、対処した方がいいのです。
対処法をお話する前に一つ、気に留めておいて欲しい事があります。
弱みと強みは表裏一体で、同じ資質から来ているということです。
一つの資質が、使い方によって、強みになる事もあるし、弱みになる事もあるのです。
ですので、自分の弱みを「無かったこと」にしてしまうと、強みも「無かったこと」になってしまいます。
それはもったいない!
ですので、弱みは「無かったことにする」のではなく、「対処する」なのです。
では、どう対処するか。
まず最初に、とにかく認識をすることです。
そして受け入れます。
具体的な例でお話します。
例えばストレングスファインダーの「最上志向」資質を上位に持っているKさん。
常にもっと優秀になろう、もっとより良くしよう、と向上心いっぱいです。
目指す到着地点はとても高いところ。
もちろんそれは強みです。
ただ、目指す地点が高いゆえに、いつも「自分はまだまだ。全然できてない。」と思ってしまいます。
全体から見たら、かなり優秀だとしてもです。
そのために、自信を失って苦しんだり、何かを実行するのを躊躇してしまう事があります。
これが、「最上志向」といういう資質を弱みとして使っている場合です。
足をひっぱる使い方です。
そんな時は、まず「自分にはそう考える傾向がある。」という事を認識するのです。
そして、「もしかしたら、事実とは違っていて、偏った考え方をしているかも。」と疑ってみてください。
そうすると、今までは最高地点にいる人、最優秀のものしか目に入らなかったのに、「自分はそれしか目にはいらないんだ。」と認識することで、パッと視界が開けて別世界が見えてきます。
そうすると、自分なりの対処方が見えてきます。
その対処法とは、100点を目指すのをやめて、80点で良しとして、行動を始めてみるかもしれません。
または「なんだ、私、案外できてるじゃない。」と気づくことができて、苦しみが和らぎ、とくに対処法が必要ないかもしれません。
他にも、それぞれの対処法がでてくるでしょう。
これは「最上志向」の一例ですが、どんな弱み使いに関しても、「自分はなんてダメなんだ。」などと思わないでください。
「だから、その部分をなくして、違う自分になろう!」とも思わないでください。
違う自分になるのは、至難の業です。
とにかく自分の弱み使いを認識して、受け入れて、その上で、できる事をやってみるがお勧めです。
そうすると、随分と楽に物事がいい方向に動きだします。
ゴンサレス靖子
■ 写真提供 Jill Wellington~Pixabay