強みについて学んでよかった、と思うことは、自分の事を理解するだけでなく、他人の事も理解できるようになったことです。
そして、他人の事を理解することによって、自分の可能性を広げる事ができるようになったことです。
また、他人と自分が違う事を認識することによって、新たに自分対する理解が深まるというおまけつもつきます。
ついつい、自分にとって100%当たり前のことは、他の人にとっても同じように当たり前だと思ってしまうのですが、実際はそうではありません。
自分とって最高の事が、他の人には最悪なこともあります。
例えば、ストレングスファインダーでいうところの「原点思考」という強みを持つ人の考え方や行動について、昔の私はまったく理解できませんでした。
「原点思考」は英語でいうとContext。
この強みを持つ人は過去の背景や経緯を重視し、今の状況を理解するために過去の出来事を振り返る傾向があります。
普段の会話の中で、過去の出来事のことを多く話します。
「原点思考」を上位に持つ人の問題解決方法は、とにかく過去の出来事をじっくりと吟味することです。
そうすると、新たな解決策が浮かび上がったり、不安が消えたりします。
私はというと、「原点思考」を下位に持つので、過去の事はあまり気に留めず、振り返る事は稀です。
それどころか「未来志向」を上位に持っているため、未来にばかり焦点が行き、過去の事はほとんど考えず、未来どうなったらいいか、という事ばかりを考えます。
何か問題が起きた時さえも、あまり過去の事を考えません。
過去の失敗の事を考えると、ど~~んと落ち込み、前に進むエネルギーがなくなる事さえあります。
私の場合は、とにかく、これからどうしたらいいかと言うことと、これから作っていくる明るい未来のことをひたすら考えるのが、有効な問題解決策です。
それぞれの自分のそんな強みを最大に使うのはもちろんですが、それでもうまくいかない時があります。
そんな時は、自分とまったく反対の考えを持った人の意見を聞いてみるのがお勧めです。
例えば、「やりたいことが見つからない」という問題があったとします。
「原点思考」を上位に持つ人は、自分の経験やスキルに着目し、そこから自分のやりたいことを見出そうとするでしょう。
一方、「未来志向」を上位に持つ人は、これまでの経験にとらわれず、新しい事をやって未来を切り開こうとするかもしれません。
それでも、やりたい事が見つからない場合には、「原点思考」を上位に持つ人は「未来志向」を上位に持つ人に、「未来志向」を上位に持つ人は「原点思考」と上位に持つ人に相談してみるのです。
そうすると、自分のアイデアと異なる視点からのアイデアが得られるかもしれません。
そしてそのアイデアが本来の自分のアイデアと組み合わさり、明るい出口が見えてくるることがあります。
ぜひ試してみてください。
ゴンサレス靖子
■ 写真提供 Naassom Azevedo~Pixabay