私はよく「ストレングスファインダーというツールを使って、自分の強みを探求してみよう!」と言いますが、ストレングスファインダーは、強みを見つけるだけではなく、自分の価値観を知る事にも役立ちます。
自分の価値観を認識することは、生きる上での指針を得ることでもあります。
この指針があると、迷ったり途方に暮れたりする場面でも、「自分の大切にするものはこれだから、その方向性に従って行動しよう」と、決断がしやすくなります。
また、「この頃、どうも調子悪いなあ、物事がうまく進まないなあ。」と思っている時は、環境や周りの意見に惑わされて、自分の価値観と違う事をやっているから、という時もあります。
意外と、うまくいかない原因はそこにあるかもしれません。
そんな時は、自分の価値観に沿った考えや行動をしているかどうか見直してみることも必要かもしれません。
ストレングスファインダーから見出す価値観の具体的な例を出しますね。
ストレングスファインダーの結果を持っている方は参考にしてみてください。
例えば、「最上志向」を上位に持つ人は、「優秀であること」に価値を置く傾向があります。
自分を高めることに時間とエネルギーを注ぐのを惜しみません。
常に向上心を持ち、今よりもより優秀になる、より高めるという事に喜びに感じます。
ですので、ぬるま湯につかったような生暖かい環境にいると、フラストレーションがたまるかもしれません。
それより、「もっと、もっと!」と常に向上していける環境にいた方が、元気が出るし、うまくいきます。
「学習欲」を上位に持つ人は、「今まで知らなかったことを知る」ことに価値を置く傾向があります。
興味があることについては、どんどんと勉強をします。
新しい事にチャレンジすることを怖がりません。
ですので、マンネリ化した環境や、新しい事を学べない環境にいると、しょんぼりしてしまうかもしれません。
極端な例では「こんな変わりのないところにとどまってるなんて、生きている意味があるんだろうか?」と思ってしまうかもしれません。
「学習欲」を上位に持つ方は、どんな場合であっても、「新しい事を学ぶ」事をしていかないと、元気がなくなっていきます。
「調和性」を上位に持つ人は「みんなで意見を一致させて前に進んでいく」ことに価値を置く傾向があります。
だから言い合いや討論はあまり好きではありません。
その時間は無駄だと感じるからです。
そのため、自分の意見を主張するより、人に合わせる方が心地よく感じます。
時には周りから「自分の意見はないの?」「もっと自己主張したら?」と言われる事もあるかもしれません。
でも、そんな事は気にしないでください。
「調和性」を上位に持つ人の価値観は「戦い」ではなく、「平和と安定」ですから。
これはあくまでも例であって、それぞれの人が持つ他の資質によっても変わってくるし、今までの経験や性格によっても変わってきます。
一般化できるものではありません。
とはいえ、なんとなくイメージは湧くのではないかと思います。
今一度、ストレングスファインダーの結果を見直してみて、自分が何を大切に思っているか、じっくりと考えてみるのもいいのではないかと思っています。
ゴンサレス靖子
■ 写真提供 StockSnap~Pixabay