ご存じかもしれませんが、私は「ストレングスコーチ」として、個々の強みを引き出し、成長や成功をサポートしたり、悩みの解決をお手伝いしています。
その際、「ストレングスファインダー」というツールを活用しています。
このツールは、その人固有の感情、思考、行動パターンを浮き彫りにし、内面や本質を深く理解するためのヒントを与えてくれるものです。
もちろん、これだけですべてが解明されるわけではありませんが、とても価値のある気づきを得ることができます。
ストレングスファインダーは奥深く、現在も研究が進んでいるので、常に学んでいなければなりません。
私も、ふと気づけば、もう10年以上この道を歩んできましたが、まだまだ学ぶべきことが多いと感じています。
この前も、仲間との定期勉強会がありました。
それぞれが持つ資質によってエネルギーをチャージする方法が異なることについて、興味深い話をたくさんしました。
(ここで言う資質とは34種類に分類された感情、思考、行動パターンです。それぞれに名前がついています。)
自分の資質に合ったエネルギーチャージの方法を見つけることが重要で、そうでないと、元気を失ったり、不幸に感じたり、フラストレーションが溜まってしまうことがあります。
例えば「学習欲」の資質を上位に持っている人。
知らなかった事を知るプロセスに喜びを感じます。
この資質を上位に持つ人が、忙しさに追われて、新しい事を知ったり、学んだり、チャレンジしたりする機会がなくなってしまうと、大きな不幸感を感じてしまいます。
時には「いつも同じことの繰り返しで、私はいったい何のために生きているんだろう。」などと考えてしまう事さえあります。
学習欲を上位に持っている人は、新しい事に触れることが栄養になります。
いつもと違うところに行ってみる、新しい発見をするために本を読んでみるなど、些細な事でいいので、ルーティンから脱出するといいです。
「未来志向」の資質を上位に持っている人は、明るい未来を思い描く事に喜びを感じます。
反対に、未来の事が考えられなかったり、暗い未来しか思い描けなくなると、とても辛い思いをします。
コロナ禍真っただ中の時、この資質を上位に持っていたクライアントさんが、苦しんでいました。
海外に行こうと計画していたのに、それが中止になってしまったり、それどころか外出さえ難しくなったとき、「これから先どうなってしまうのだろう。」と暗い未来しか思い浮かばなくなってしまったのです。
そうすると、不安感ばかりがつのり、うつ状態になりかけました。
そんな時に、「それはそれとして、なにかきっと明るい未来がある。そのことについて考えてみよう。」と意識して明るい未来に目を向けるようにしてみたら、だんだん元気がでてきました。
「共感性」の資質を上位に持つ人は、人と接することによって、自分の強みを発揮できます。
ただ、ずっと人と一緒にいると疲れてしまうので、自分ひとりの時間を持つことも大切です。
人といる時間と自分ひとりになる時間と両方を確保しなければなりません。
それをどちらかひとつにしてしまうと、苦しくなります。
このように、自分が上位に持つ資質によって、エネルギーチャージの方法は違います。
自分がどんなことをすればエネルギーチャージができるか知っておく事は、毎日の幸福感や充実感に大きな影響を与えます。
もし今あなたが、はっきりとした理由がわからないけれど、なんとなく不安だったり、悲しかったり、イライラしたりするようだったら、自分に合ったエネルギーチャージができていないのかもしれません。
自分に合った方法を見つけて、なるべく早く実践してみる行をお勧めします。
ゴンサレス靖子
■ 写真提供 Chu Viết Đôn~Pixabay