今日でタクシーのスト11日目。
マドリッドでは、タクシーが一台も走っていません。
友人と、「なんだかタクシー無しの生活も慣れてきたね。」なんて話していました。
そんな風に思う人がたくさんいるとしたら、いよいよタクシーの危機。
街中にはゴロゴロとスーツケースを持って歩いている人が、前より目につくけど、特に不満そうな顔はしていません。
そして、マドリッドの道路の交通量は激減です。
これ、マドリッドの目抜き通り。
渋滞が減ったから、公害問題もなくなり、「タクシーのストで、町の交通上状態、公害問題がすこぶる良くなった」という新聞記事まで現れるようになりました。
新聞では細かいデータを元にじっくりと説明をしています。
これ。
近年のマドリッドの交通渋滞は深刻で、それに伴う公害問題も深刻になり、規制が厳しくなっていました。
日によっては偶数または奇数ナンバーの車だけが走れる、この日は一切の車は路面駐車禁止など、マイカー族には不便極まりなし。
そんな中、今のこの交通状況の良さは、目につきます。
また、地下鉄やバスなどの公共交通機関の利用者は増えたとの事です。
「いつもはタクシーに乗ってたけど、ストだから地下鉄に乗ってみたよ。
地下鉄も実は便利でいいじゃない。
ストが終わってもこれからは、地下鉄使おうかなって思ってるところだよ。」
なんていうインタビューが流れたりして、ますますタクシーは不利。
タクシーのストという、意外な出来事で公害問題が解消された事に目をつけた国際環境NGOグリンピースは、
「これからはタクシーの在り方を変えなければならない。
町をお客さん無してカラで走る流しのタクシーは禁止すべきだ。」と新しいタクシーの在り方を提案。
ほらほら、長期のストなんかやってる場合じゃあないんじゃない?
そしてニュースを見ると、なんだかマドリッドが物騒な町に見えてきます。
これ運転手さん達。
なんか、一緒に車乗りたくないな~、という気持ちにさせられます。
昨日は、スペイン人は自由奔放でいい、という記事を書きましたが、その自由奔放さが悪く出るとこうなってしまいますね~~。
日本は平和だったなあ… こういう事は起こらないよね~、なんて、考えていました。
それでもスペインは好きですけどね。
今日はちょっとホットなスペイン情報をお知らせしてみました。
ゴンサレス靖子