強み診断をした後のセッションで、クライアントさんから「強みはわかったけど、それをどう使ったらいいかわからない。」と言われる事があります。
あるクライアントさんは、「色々な事を組み合わせて、次々とアイデアを生み出すのが強み」でした。
彼女は、「全然強みを使ってないような気がする。」と言っていたのですが、実はそんな事はありませでした。
クライアントさんは、あるサークルの幹事をやっていて、色々な事を企画する役にいます。
幹事には自分で立候補しています。
私は、「いつも、いろいろな企画してますよね? その時のアイデアって誰が出します??」と聞くと、「あ、私だ。」と言います。
そして続けます。
「でも、その意見がいつも採用されるわけじゃないから…」
そりゃ~、そうですよ。
彼女は、ま~、よくいろいろなアイデアが次から次へと、あきれるほど浮かぶのです。
私たちが、ポツリ、ポツリと1個か2個のアイデアを出す間に、10個ぐらいは出すのです。
だから、それを一つ一つ全部やるのは、超人でないかぎり不可能です。
そして、それが実行可能かというと、それはまた別問題です。
「いろいろなアイデアが浮かぶ」才能であって、「実行可能なアイデアを生み出す」才能ではないからです。
それでも10個出せば、3個ぐらいは、今すぐできそうなアイデアがでます。
クライアントさんにそう言うと、「そうか~~、そう言われてみればそうだなあ。 今まで気づかなかったけど、実は私、自分の強みを使ってるんだ。」と言いました。
そうなんです。
このクライアントさんの様に、案外気づかずに、自分の強みをフルに使っているケースが結構あるのです。
まず、自分の強みに自分では気づかない、気づいたら気づいたで、いつ使っているのかわからない、という事がかなりあります。
自分の強みを知るのはもちろん、どんな場面でどんな風に活かされているか認識する事は大切です。
「自分は今、この強みを使っている。」と意識して使うとより効果的なのです。
そうやって意識して使い始めると、ますます強みを発揮できる機会を増やす事ができて、人生楽になっていくのです。
ゴンサレス靖子