私は、強みを発掘するときに、ストレングスファインダーというツールを使っています。
このツールで、才能の資質=自分自身に繰り返し現れる思考、感情、行動のパターンを認識します。
少し前のメールマガジンで、その才能の資質がポジティブ=強みとして出て、人生を生き生きとさせる時もあれば、ネガティブ=弱みとして出て苦しめることもあるということをお伝えしました。
今日は、またその例をご紹介します。
とにかくたくさんの事をやり遂げ、成果を出す事ができる、という強みを持つ人がいます。
(ストレングスファインダーの【達成欲】)
このタイプの人は、何もやらない時間というのは好きではなく、いつもエネルギッシュに動いています。
私の周りにそういう人がいた時、その人の事を「マグロ」と呼んでいました。
(マグロは高速で泳ぎ、泳ぐのをやめると死んでしまうから)
不思議な事に、目標がなくても目の前の事をコツコツとやっていけます。
着実に、数多くのことを実行し、気がつけば大きなことを成し遂げているという感じです。
こんな素晴らしい資質も、弱みとして出る場合もあります。
世の中の多くの人は、この強みを持っていないので、周りの人が動くペースがとても遅く感じます。
だから、「なにノロノロやってるの!?」
「休んでる場合じゃないでしょ!」
とイライラしてしまう事も多いです。
自分の精神衛生上も、周りいる人にとっても、その状態はあまり好ましくありません。
また、たくさんの事をやり遂げる事に喜びを感じるので、知らず知らずのうち自分の身体を酷使してしまうことがあります。
倒れるまで気づかずに頑張ってしまったりもします。
上から下から血を吐いて入院したけれども、退院したと同時ににまた遅くまで働いて無理をした、という人も知っています。
定期的に休む事も予定にいれないと、とんでもない事になってしまうので、気を付けなければなりません。
実は私もこの【達成欲】を5番目に持っています。
人の事を「マグロ」だのなんだのと言っておきながら、実は私もマグロでした。
よく母に、「そんなに欲張ってたくさんの事やらなくたっていいでしょ。」と言われていました。
そして、倒れました。
だから今は、「そろそろ危ない」という兆候に敏感になるようにして、兆候を感じた時は「もっとやりたい!」と思っても、少しペースを落とすようにしました。
また、昔は、自分がガンガン何かをやっているのに、周りが休んでいると、とてもイライラしていました。
今では、「私は私、他の人にはそれぞれのペースがあるさ。」ともう一つの私の強み【個別化】を引っ張り出してきて、イライラも感じないようになりました。
そうやって、どうすれば弱みとして出さないようにするかを学んだあとは、自分も楽になったし、人間関係も前よりうまくいくようになりました。
でも、弟からの、”厳しいお姉ちゃん”の汚名はまだ挽回できてないんですよね…
昔、「何やってんの!」「ゴロゴロしてる場合じゃないでしょ!」とかなりハッパをかけていたので…
ゴンサレス靖子