こんな、割と稀なご相談を頂いた事があります。
「今婚活をしていて、最近付き合いはじめた人がいるんです。
このまま、この人と付き合っていいのかどうか、どうしても決められないので、強みの観点からアドバイスを頂けますか?」
私は、「ん?? それ、強みの観点から見ていいのかな?」って一瞬弱気になりましたが、私の事を信じて来て頂いたんだら、ベストを尽くそうと、お話しを聞き入りました。
この方は、10年間付き合っていた彼と、1年前に別れ、その時のショックが忘れらずに、恋愛にも臆病になってしまったと言っていました。
付き合い始めたこの人の事は、好きなんだけれど、また別れるかもしれない、そしてまたボロボロに傷つくのはもう耐えられない、と思うと、付き合い続けるかどうか迷ってしまうとの事です。
「一番気になる事は?」の質問にはこう答えていました。
「彼はすごく繊細なんです。傷つけちゃうんじゃないと思うと、たまらなく心配になるんですよね。」
「あ~~、そういう事! それなら大丈夫だ!」と確信が持てました。
と言うのも、この方の強みは、人の気持ちが自分の事のようにわかる事なのです。
感情を察知する感度が異常に高いのです。
だから、この方以上に、その彼の気持ちを察してあげる人はいないでしょう。
彼だって、そうやって繊細な自分の気持ちをわかって、気づかってくれる人と一緒にいるのはとても心地よいはずです。
たぶん、「やっと僕の気持ちがわかってくれる人に出会えた!」と喜んでいるはず。
「そう言われませんか?」と聞いたら、「え! その通りです。手紙にそう書いてありました。」
グループセッションだったので、一緒にいたクライアントさん達と一緒に一斉に「てがみぃ~~??!!」と驚き叫びました。
「そうなんですよ。 手紙が送られてきたんです。」とちょっと恥ずかしそうに、でもすごくうれしそうに、笑いながら言いました。
いや~~、それはもう付き合わないっていうオプションはないですよ。
彼女は、「そうか~、私のその強み、繊細な彼にはもってこいなんですね。
これで、迷いなく、彼と付き合っていけます!
胸につかえていたしこりがとれた感じです。
自分を理解すると、生きやすくなるんですね!」と喜んでいました。
強みは、こんな事にも、役に立つんです。
ゴンサレス靖子