私が尊敬しているコーチやカウンセラーは、こぞって感謝エクササイズを勧めています。
感謝エクササイズとは感謝の気持ちを持つことができるようにしたり、その気持ちを強めたりするエクササイズです。
とても効果があるエクササイズだと思っています。
(どんな効果があるかは、この後お話しています。)
とはいえ、「私もいつもやっています!」と声を大にして言えるわけではありません。
やり始めても、しばらくすると忘れて、気づいたらやめている事が多いです。
そして「あ、そうだ。」とまた思い出してはやってと、オンオフを繰り替えしています。
みんなに散々「やった方がいいよ」と言いつつも、私自身はそんな感じです。
今日は、自分に対しても「やった方がいいよ」ということを体の中に再度刷り込ませるためにも、「感謝エクササイズ」についてお話ししたいと思います。
感謝エクササイズは、イケイケに乗っている時も、ちょっと落ち込んでいる時も、どちらの状態でも効果があります。
私は、元気いっぱいの時は中島さんというエグゼクティブコーチの感謝エクササイズをする事にしています。
ただ、少し元気がないときや、落ち込んでいるときは、下園さんというカウンセラーの感謝エクササイズの方がしっくりきます。
感謝エクササイズと一言で言っても、いろいろな人がいろいろな方法を提案しています。
「気分があまり上がっていないときはこれ。」「絶好調のときはこれ。」とその時の気持ちに合わせて選ぶのが効果的です。
今日は 下園さんの感謝ワークについての考えをお伝えします。
下園さんは ”感謝できるという状態は自分に大きな危害がないという認識になるから不安や恐怖を不必要に感じなくなる”と言っています。
だから、普段見逃してるような小さなことにでも、感謝の気持ちに意識を向けることは、他の人のためではなく 自分のためにとっても良いことだそうです。
そして、感謝の気持ちを持つことによって、身体的な変化、対人関係の変化、そして視点の変化が現れると言っています。
何気ないことでも 感謝の気持ちを持てば自分がリラックスできます。
そして不安などから来る余分なエネルギーを使うことが少なくなり、楽に過ごせるようになります。
これが身体的変化。
確かに不安な時は余計なエネルギーをたくさん使ってしまいます。
その不安が実際に起こる可能性は少ないとわかっていても、なかなかそうは思えないものです。
そんな時にリラックスできるようになるのは、本当に身体が休まります。
そして次。
身体的変化をすると、自然に表情がゆるんできて、笑顔が浮かぶようになります。
それを見て周りの人も好意を持つようになります。
これが対人変化。
確かに、不安でイライラしてしまっているときは、周りの人にもイヤな気持ちを与えてしまいます。
八つ当たりしてしまう事もあるかもしれません。
それを避けられるわけですよね。
そしてまた次。
身体的変化、対人変化が起きたあとは、警戒心が緩んできます。
嫌なことやネガティブな事に対する見方が変わり、自信が生まれます。
自信が生まれると、ポジティブな見方が芽生えてきて、新たな可能性を見いだすことができるようになります。
これが視点の変化。
ここまでできるようになると、あとはもういい方向にしか進んでいくしかないって感じですよね。
そしてこう続きます。
感謝するだけでなく、それを実際に表現するとなおいいです。
感謝の気持ちを「ありがとう!」と言葉で伝えたり、行動で示すことで、相手も優しい気持ちになります。
そうすると、相手も親切な気持ちで接してくれます。
相手からの思いやりや優しさが増えると、自分の周りの環境が、過ごしやす穏やかなものになってきます。
おお! 自分の周りの環境まで変わってしまうわけです。
感謝するだけで、こんなにいいことが起こるのですから、感謝に常に意識を集中しなきゃ!と思いませんか?
他の回で、その具体的なやり方や、私の(失敗ばかりの)経験をお話してみたいと思っています。
ゴンサレス靖子
■ 写真提供 xxolaxx~Pixabay