自分がどんな才能を持っているのか知る事は、才能を磨くプロセスの第一歩です。
ここで言う才能とは、音楽とかスポーツなどの特別なものではなく、誰もが持っているもう少し身近なものの事です。
例えば、「人の気持ちが自分の事のようにわかる。」「問題点を見つけて解決するのが好き」「過去の事例を調べるのが得意」などです。
要は、繰り返し現れる自分独自の思考、感情、行動のパターンです。
そのパターンを人生がうまくいくように使うのが才能を活かした生き方です。
才能の元はどんな人持っています。
繰り返し現れる自分独自の思考、感情、行動のパターンなのですから。
ただ、自分自身にとっては大したことではないように感じるので、気づきにくいのです。
そこがミソ。
才能は、自分にとってはごく普通で当たり前にできる事なんだけれども、他の人は苦労してやっとできることなんです。
だから、「それぐらいだれでもできるでしょ。」と思ってしまう事が多いのです。
さて、そんな事で、才能の例を出すと、きっとわかりやすいのでご紹介しますね。
これはストレングスファインダーという才能の元を診断するツールの定義です。
ひとつひとつの才能の元について何日でも話せるぐらい奥が深いのですが、ここでは一行でさらっと書きます。
さあ、行きます。
34個ありますよ。
● たくさんの事をひとつひとつコツコツと完了させる(達成欲)
● 複数の要素を調整し、組み合わせて生産性を最大化する(アレンジ)
● 強い価値観や信念を持ち、それに基づいて行動する。(信念)
● すべての人に平等に接する(公平性)
● 注意深く行動し、リスクを回避する(慎重さ)
● 秩序を重んじ、計画的に行動する(規律性)
● 目標を明確にし、優先順位をつけ、それに向かって集中する(目標志向)
● やると言ったことは、必ずやり遂げる(責任感)
● 問題の原因を見つけ解決するのが得意(回復志向)
● 行動力があり、すぐに実行に移す(活発性)
● 主導権を握り、明確な決定を下す事ができる(指令性)
● 自分の考えを効果的に言葉にして伝えるのが得意(コミュニケーション)
● 1番になる事を目指し、競争を楽しむ(競争性)
● 強みに焦点をあててそれを伸ばす(最上志向)
● 自分の決定が正しいとわかる内的羅針盤を持っている(自己確信)
● 世の中に影響を与える存在になるための努力をする(自我)
● 新しい人と関わることが好きで、その人達に好意を持ってもらうのが得意(社交性)
● 柔軟で、変化に適応できる(適応性)
● すべての出来事には意味があると信じ、受け入れる(運命思考)
● 他者の成長や成功をサポートすることが得意(成長促進)
● 他人の感情が自分の事のように理解できる(共感性)
● 対立を避け、同意点を見つける(調和性)
● 全ての人を巻き込み、一体感を大切にする(包含)
● それぞれの人の個性を見抜き、それを活かす(個別化)
● 楽天的で、明るい雰囲気を作る(ポジティブ)
● しっかりとした信頼関係に基づく深い人間関係を築くことが得意(親密性)
● その状況に影響を与える要因について考える能力を持つ(分析思考)
● 過去の歴史ををたどる事で現在を理解する(原点思考)
● 未来のビジョンを描き、それを共有し周りを元気づける(未来志向)
● 創造的なアイデアを生み出すのが得意(着想)
● 知識や情報を大量に集め、保管する(収集心)
● 自分の内側に答えを見つけに行く(内省)
● 学ぶことが好きで、絶えず向上しようとする(学習欲)
● 与えられたどんなシナリオでも、いろいろな手段を考え出す(戦略性)
いかがでしょうか。
「ふ~~ん。」と思う事と、「あ、それ私!」と思う事があるかもしれません。
「あ、それ私!」というものがあったとしたら、それを意識してたくさん使う機会を作ってみてください。
そうすると、その才能がどんどん磨かれていきます。
とはいえ、才能を磨くというは、楽しいものですが、一朝一夕にはいきません。
長期戦になるので、それ自体は難しくないのに、続けるという行為が難しくて、意図して才能を磨いている人は多くはありません。
あなたが、その多くない「才能を磨く人」になってくれたら嬉しいなあと思っています。
ゴンサレス靖子
■ 写真提供 Jose Antonio Alba~Pixabay