現状を変えたいと思いつつも、なかなか最初の一歩を踏み出せないと悩んでいる方は多いものです。
あなたは、いかがでしょうか。
私は、そうやって悩んだ事は、たくさんあります。
最初の一歩が踏み出せない理由
私達はどうしても変化に対して消極的になりがちです。
新しいことに挑戦するのは、メリットがあるのはわかっていながら、デメリットの方が大きいような気がして、怖くなって足がすくんでしまいます。
とはいえ、このままずっと同じ状態でいるのもイヤだし、それはそれで苦痛です。
ですので、ここは思い切って、最初の一歩を踏み出してみるのはどうでしょう。
きっと、思ったほどデメリットは大きくない事がわかります。
そして、もしデメリットがあったとしても、それを上回るメリットがあれば、結果的にプラスになる場合がほとんどです。
私のスペイン移住の経験
私がスペインに移住したいと思った時も、デメリットが全く思い浮かばなかったわけではありません。
怖くなかったと言えば嘘になりますし、不安もありました。
「私のスペイン語は通じるのかな?」
「スペインの人々は親切だろうか?」
「現地の生活にうまく順応できるかな?」
などど心配しました。
さらには、「日本の友達とのつながりが途切れてしまわないだろうか」と、日本での生活が失われるのではないか、という心配もありました。
それでも、それ以上に得られるものがあると思ったから、スペインへ飛び立ちました。
新しい文化に触れ、視野を広げ、スペイン語をマスターし、予想もしない経験をすることができるだろうと思ったからです。
少しずつ進むことの大切さ
新しいことに挑戦する時、最初からすべてを達成しようとするのではなく、細切れにして、少しずつ進む方がやりやすいです。
私は最初は1年間の予定でスペインに渡航しました。
スペイン語をマスターするための留学です。
1年有効の往復チケットを購入し、それ以上の滞在は考えていませんでした。
ただ、帰る日が近づいてきても、あまりスペイン語が流暢になりませんでした。
「ここで帰るのは中途半端だ」と感じ、もう1年滞在してスペイン語の勉強を続けることにしました。
結局2年間勉強を続け、帰国しましたが、スペインの生活がすぐに恋しくなり、1年も経たないうち再び渡航。
その時も、「永住できたらいいな」と思いつつ、実際には2~3年滞在できれば十分だろうと考えていました。
でも、少しずつ滞在が延び、気づけば2回目の渡航から、33年が経っています。
そうやって、初めから永住を目指していたわけではなく、小さなステップを重ねた結果、今に至っています。
最初から大きなゴールを目指す必要ななく、少しずつ進んでいけばいいのです。
迷った時は「変える」方を選んでみよう
それでも、一歩を踏み出そうか、やっぱりやめておこうか、と迷うことはあると思います。
未知のものは怖いです。
でも、迷った時は、現状を変える方を選ぶことをお勧めします。
というのも、順調な時には、わざわざ変化を求めて迷う事はことはありません。
今の状態を変えたいと思う時は、何かしらの問題を抱えている時や、行き詰まっている時、または退屈している時です。
そんな時こそ、失うものは少ないのです。
新しいことにやってみたら、きっと得るものの方がが多いでしょう。
そして、もしうまくいかなかったとしても、元に戻せば良いだけです。
それなら何も失うことはありませんし、たとえ元に戻らなかったとしても、別の方法で実現すれば良いのです。
何もしないことこそ、最大のリスクかもしれません。
変化には不安がつきものですが、その不安を乗り越えれば、新しい可能性が広がります。
少しずつでも前に進むことで、新しい景色が見えてきます。
それは想像を絶するぐらい素晴らしいものかもしれませんよ。
ゴンサレス靖子
■ 写真提供 Luca新しい挑戦に対しては恐怖や不安が伴いますが、少しずつ進めば大きな成果が得られます。迷った時は現状を変える方を選び、前に進むことで新しい可能性が広がります。~Pixabay