ちょっと前の記事で、「私がどんな強みを使っているか?」というテーマでお話しました。
実は、自分の強みをどんな時に、どんな風に使っているかを意識することは、とても大事なんです。
どうしてかというと、意識して使うことで、同じような場面で再び使うことができるようになるからです。
そうやって強みを使う場面が多くなれば多くなるほど、どんどん磨きがかかり、効果的に活かせるようになります。
私が強みを的確に理解して活かすために使っているのが、「ストレングスファインダー」というツールです。
ストレングスファインダーで診断した私の主な強みの元はこちらです。
1. ポジティブ
2. 達成欲
3. 最上志向
4. 個別化
5. アレンジ
この前は、私がどのように「ポジティブ」の資質を使っているかお話したので、今日は「最上志向」についてお話したいと思います。
この「最上志向」の資質は、ストレングスファインダーを受けた日本人が上位5位までに持つ、一番多い資質です。
ですので、これを読んでいるあなたも、もしかしたら「最上志向」の資質を上位にもっているかもしれません。
ちなみに、日本人全体に「最上志向」が多いというわけではなく、あくまでも「ストレングスファインダーを受けた日本人」です。
日本人の特質を表しているとは一概には言えないので、そのこのところは誤解のないよう。
さて、この前お話した「ポジティブ」の資質がポカポカと温かいイメージだとしたら、「最上志向」はどちらかというと、メラメラと燃えているイメージです。
表面上は穏やかだけれど内側でメラメラ燃えているか、見るからに炎に包まれた感じかというは、他に持っている資質や性格にもより、人それぞれです。
「最上志向」を上位に持つ人の特徴は、ざっとこんな感じです。
・優秀・高品質にこだわる
・向上心が高く、常に自分を成長させたい
・人の強みを見つけるのが得意
・自分ができる最高の質に仕上げたい
・効率よく物事を行いたい
とはいえ、これは、強みとして使った場合です。
実はメラメラ系の資質にありがちな、自分の足をひっぱる使い方をしてしまうことも多いです。
そう、「強みの元」は「弱みの元」でもあるんです。
どういう事かというと、ストレングスファインダーで診断した34の資質は、それぞれ、繰り返し無意識に表れる思考・感情・行動のパターンによって決められたものです。
思考・感情・行動のパターンは、使い⽅次第で、自分に有利に働く強みにも、自分の足をひっぱる弱みにもなってしまうのです。
例えば、
「優秀・高品質にこだわる」という強みは、「こだわりすぎて、不必要に時間やエネルギーを費やしてしまう。」という弱みにもなりかねます。
「向上心が高く、常に自分を成長させたい」という強みは、いつも「自分はまだまだ足りない。もっと頑張らないと。」と現状に満足できないという弱みになることもあります。
「人の強みを見つけるのが得意」だけれど、「この人には強みがない」と思ってしまうと、まったくその人に興味がなくなり、目に入らなくなる場合もあります。
私を含めて仲間やクライアントさんは「最上志向」をしばしば弱み使いしてしまい、「最上志向、悪さをしてさ。」と、言いあうこともしょっちゅうです。
この前もストレングスコーチの同僚と話していて、「最上志向」の弱み使いのことが話題に上りました。
同僚は、こう言いました。
「開きたいセミナーがあって、そのためにホームページを作っているだけれど、なかなか仕上がらなくて。 作り始めてからもう2年たってるんだよね。
ついつい「もう少し写真を明るく」とか「あの文字はもう少し濃く」とか、「あそこは数ミリずらして」とか、修正する部分がでてきちゃって。」
「おお、2年!」
聞いている私達が全員声を上げました。
今の自分ができるベストを尽くして、最上のものを仕上げたい。。。もっというと、最上じゃなきゃダメ、という思いがあるので、いつまでたっても完了しないわけです。
私達は
「それ以上凝っても無駄だよ。」
「それよりはある程度大丈夫になったら、終わりにしてリリースしたほうがいいよ。」
と散々いいました。
もちろん、素晴らしい出来上がりにするのはいい事ですが、時間もエネルギーも限られています。
どこかで、見切りをつけなければなりません。
「最上志向」を上位に持つ人は、こうやって、周りにそこまでの質を求められていないのに、ついつい、「まだまだ」と続けてしまう事があります。
そして、プロジェクトを滞らせたり、大切なチャンスを逃してしまうこともあります。
せっかく良い強みをもっているのに、こんな使い方をしてはもったいないです。
そんな時は、一度「完璧を求めすぎてないか?」と考えて、80%ぐらいの出来上がりで良い事にしてみるといいです。
そして、他にもっている自分の強みを使って、「最上志向」を緩めてみます。
例えばその同僚の場合は「ポジティブ」の資質。
「まあ、出しちゃえば、なんとかなるでしょ。」
「何かあったら対処すればいいし。」
と楽観的に考えることができる資質です。
「最上志向の暴走を止めるために、ポジシティブの資質を使ってみよう!」と意識して使ってみるのです。
そうすることで、「最上志向」の弱み使いを食い止め、前に進んでいくことができます。
だって、2年は長すぎませんか??
本人もそう思っていると言っていましたが。。。
ゴンサレス靖子
メ-ルマガジン配信中
PexelsによるPixabayからの画像