もしあなたが
過去の失敗や嫌な経験に振り回されて、
やりたい事への第一歩が
踏み出せないのなら、
それはとっても、
もったいない事です。
私が尊敬しているコーチは、
こう言っていました。
「時間は、過去-現在-未来って
進んでいるように見えるから
過去の延長上に
未来の自分があるって、
思い込んでしまいがちだけれど、
実は、時の進み方は
未来から現在、現在から過去なんです」、と。
そのからくりはというと、
今のこの瞬間は
10秒後には過去になり、
10秒後の未来は、
10秒後には現在になり、
そのまた10秒後には過去になる。
たとえばじゃんけんで、
これまで、「グー」しか出していなかった人は、
負けてばかりいたから、
これからは「パー」を出すと決めて(未来)、
実際に、「パー」を出しつづ けていけば(現在)、
この人は「パー」を出しつづけた人(過去)
となるわけです。
なんだか回りくどいかもしれませんが、
ここで言いたいのは、
過去に何があったとしても、
もしあなたが、自分を変える!
と決心したら、
このじゃんけんのように、
今この瞬間から
変える事ができるって事です。
と言っても、
なかなか実行にまで
至らないのが現実ですよね。
私達は、過去に起こったことに
フォーカスしすぎて、
気持ちが過去に向いてしまっています。
あの時は、僕が正しかったのにとか、
あの人のせいでああなってしまった、
あの時うまくいかなかったから
またダメだろう、
などと考えて、
過去を現在であるかのように
感じてしまっています。
そう考えるのは
今日で、きっぱりやめてしまいましょう。
その代りに、
その経験からいったい何を学んだか
考えてみましょう。
私はスペインに来たばかりの頃、
職場の上司に意見を行ったことが原因で
解雇された事があります。
自分の意見を言う事自体は
悪い事だとは思いませんが、
言い方が問題でした。
上司の意見を頭から否定し、
「そんなのありえないでしょ~~」
という感情をむき出しにして
自分の意見を言いました。
上司は、
「なんで20代の娘にそんな事言われなきゃならないんだよ!」と
何度も吐き捨てるように繰り返し
ひどく憤慨しました。
そして、私はその数週間後に
解雇されました。
あの職場にもう戻ることはない
という事に対しては、
全然ショックではなかったのですが、
解雇されたという事実は
やはり嫌な気分でした。
「あの態度は、まずかっ たなあ」、
と反省し、
「ああすると、こうなるんだ」
という事が身に染みました。
この事がきっかけで、
「ものには言い方がある」
と実感し、
いろいろと学び始めました。
あの頃はイ ンターネットはなかったので、
いろいろな本を読んで学びました。
そうしているうちに、
実は、私はあの上司をかなり傷つけたんだ、
と気づきました。
私は言葉の刃物を振り回していたんです。
そう気づいた瞬間、
学んだ事を
実行に移すスイッチが入りました。
人を傷つけずに、
できれば嫌な気持ちにさせないで、
嫌なニュース や、
相手と違う、
自分の意見を言えるように
訓練しました。
これが私の人生を
飛躍させたといっても
大げさではないと思います。
あの時解雇されていなかったら、
言葉の刃物を振り回す
熱血女子のままで、
今頃みんなから
総スカンされていたかもしれません。
過去の嫌な経験を
嫌な気持ちで現在に引きずっても
良い事は何もありません。
もう今日でやめましょうよ。
そしてこう考えてみましょうよ。
すべての経験は
成長する為に起こるんだ、
それでは、
その経験から何を学ぶ事ができたか、
じゃあ、これからはどうしようか?
どんな風に変えていったらいいの?
いま重要な事はなんだろう。
じゃあそれをやってみよう。
なんだか、
できるようになったみたい。
じゃあ次は何?
こうやって前進し続けて、
ふと立ち止まってみると、
随分と成長した
あなたがそこにいるはずです。
そして、いつの間にか
なりたいと思っている
あなたの姿に近づいています。
過去の嫌な経験を
踏み台にして
飛躍してみましょうよ!
ゴンサレス靖子
https://twostepsbehind.net/lifecoaching
Image courtesy of anankkml at FreeDigitalPhotos.net
Youtube版はこちら
↓ ↓ ↓
音声版はこちら
↓ ↓ ↓