長い間、ほめ言葉として使われていた「完璧主義」も、
変化のスピードが速い今の時代では、
ネガティブに使われる事が多くなりました。
完璧主義は、とにかく完璧に完成させてから
次に進もうとするので、
どうしても、一つの事を行うのに
多大な時間がかかります。
そして、その間にたくさんのチャンスを
逃してしまうことが多いのです。
私の知り合いのKさんの例です。
Kさんはソフトウエアの制作をしていて、
次にリリースする新製品を完璧に仕上げようと、
あれも入れた方がいい、これも入れた方がいいと、
時間をかけてせっせと働いていた最中に、
ライバルが同じような製品を
先にリリースしてしまいました。
ライバルの製品は完璧ではなかったけれども、
良いものであり、誰よりも先にリリースした事で、
大きな反響を得ました。
似たようなこの製品を
これからリリースしても、
彼らを上回る反響を得る事はないだろうし、
販売のメリットはないと判断され、
結局、完璧を目指して制作していた
その製品のリリースは取りやめになりました。
Kさんは、この時のお客さんの反応を見て、
お客さんは必ずしも、
自分たちが思い込んでいる完璧な製品を
欲しがっているわけではない、と実感したそうです。
お客さんにとって一番いいのは、
まずは良いものをリリースして、使ってもらって、
ニーズに合わせて改善していくことなのだ、
と気付いたそうです。
完璧を目指してた事で、ライバルに負け、
これほど後悔したことはなかったと、付け加えました。
Kさんの例のような、大それた事ではなく、
ブログひとつにしても同様です。
私のブログは完璧ではありません。
誤字脱字はあるし、
「あんな事、書いちゃったよ、他の書き方すればよかったな」
と思うことはしょっちゅうです。
でも、週一回は皆さんにお届けして、
その記事を読んでくれた方々から、
役に立ったと言ってもらえます。
完璧に書いて1カ月に1回リリースするより、
完璧ではないけど役に立つものを
週1回リリースして、
より早く、より多く、皆さんへお届けして、
役に立てて頂いた方が、はるかに有益です。
それでは、完璧主義から抜け出すにはどうしたらよいのでしょうか?
ここで、3つのステップをご紹介します。
1. 意図して視点を変える
何をやるにしても、まずこれは最初の一歩で
一時的なものであり、
あとからどんどん直していったり、
付け足していくことができると考えましょう。
何回でも、何年かけて直してもよいのです。
とにかくこれは最終的なものではなく
”最初のバージョン”なのです。
2. 焦点を絞る
一度にたくさんの事をやりすぎないようにしましょう。
あれもやらなくてはならない、これもやらなくてはならないと思うと、
結局どれも中途半端になってしまい、
やりかけたことの山積みになってしまいます。
焦点を絞り、1つの”最初のバージョン”を完成させて、
次のステップへ進みましょう。
3.完璧と優秀を取り違えない
完璧というのは理想であって、実際の世界には存在しません。
どんなものでも改善の余地はあるのです。
改善の余地があるということは完璧でないということです。
完璧を求めずに、優秀を目指しましょう。
自分の仕事や、やりたい事を
ソフトウエアやアプリに置き換えて考えてみるとわかりやすいです。
ソフトウエアやアプリはインストールした時のものが
最終バージョンであることは、まずありません。
不具合を直したり、バージョンアップをしたりで、
次々とアップデートが出ています。
Gmailは2004年にリリースされた後、
5年間はベータ版でした。
5年間かけて完成した事になります。
でも、その5年間、たくさんの人が便利に利用していました。
そしてGmailは現在でも、改善を続けています。
これは完璧? という基準で考えずに、
これは役に立つ?
これは価値がある?
これは良いもの?
という基準で次のステップに進めばよいのです。
とにかく次に進み、足りないところは随時付け足して、
良くない部分は、改善をしていけばいいのです。
重要なのは、、だれかの役にに立つか、
何かの役に立つか、
誰かがポジティブな経験をすることができるということなのです。
完璧主義は行動を遅らせる大きな言い訳だとよく言われています。
完璧主義を捨てて、次のステップへ進んでみませんか?
ゴンサレス靖子
https://twostepsbehind.net/lifecoaching
Image courtesy of imagerymajestic at FreeDigitalPhotos.net
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