私のクライアントさんは、海外に住んでいる日本人の方が多いです。
私が、スペインに住んでいるという事で、仲間意識を感じていただけるのでしょうか。
確かに身を持って海外生活を体験しているので、実体験や周りの人達の体験などからの、アドバイスもお伝えできるとは思っています。
そんなクライアントさんの中で、結構多い悩みが、「言葉が不自由なので、言いたい事が言えない。」という事です。
でも、言いたい事が言えないのは、言葉が不自由なのが原因ではなく、他の事が原因の場合が多いのです。
例えば、場の雰囲気を乱したくない、と考える方。
また、相手の気持ちを自分の気持ち以上に尊重する方。
こういう方は、自分が反対意見を持っていても、なかなかいう事ができません。
当たり前といえば、当たり前ですが、自分にそのような傾向があるとは、案外自分自身では気づかないものです。
そして、この方々は「言わなくてはいけない。言う事はいい事、必要な事」と思っています。
でも、それは思い込み。
本当は、「言いたくない」と心の奥底で思っているのです。
だから、いつまでたっても「言いたい事が言えない。」という状況は変わらないのです。
無意識に、言わない事を好み、選んでいるからです。
でも、それでいいのです。
無理して言わなくてもよいのです。
というより、言えないと思います。
だから、諦めましょう。
そして、よく考えて見てください。
本当に、自分は「言いたい」のでしょうか?
本当は、言わずに、場の雰囲気、相手の気持ちなど、自分が大切にしている事を尊重したいのではないでしょうか?
そんな事をお話ししたクライアントさん達は、
「なるほど… 確かに、本当は言いたくないのかも。納得です。言わなくてもいいんですね。」
「今までの私は、”言わなきゃ”って、必死になってて、言えなかった自分に”私ってダメだ”ってがっくりきていました。
でも、私は自分の価値観を大切にして、あえて言わない事を選んでるんだ、と考えたら、なんだかすっきりして、自分の事が少し好きになってきました。」
と言っていました。
それでも、言わないフラストレーションが溜まって、苦しい場合は、言いたくなる環境へ行けばいいのです。
言いたくなる環境とは、自分と同じ意見・感情を持っている人達が集まっている場です。
自分の資質に逆らうのは苦しみを伴います。
それを避けたいなら、とりあえずは、自分に合った環境に行き、そこでまた考えてみればいいのです。
人の価値観はそれぞれ違うもの。
自分が大切にしている価値観を尊重して、自分の方法で生きていくのが、幸せ感じるコツではないかと思っています。
ゴンサレス靖子