「ここって、天国みたいなところだね。」
4月に日本から派遣されて、マドリッドで働き始めた人が言いました。
「食べ物がメチャメチャ豊富だよね。なんでもあるじゃない。 しかも安い!」
「仕事終えて、7時からテニス2時間やっても、まだ明るいよ。
会社帰りに毎日テニスできるじゃん。
信じられないよ!」
「空気が乾いてて、すがすがしいし。」
「ちょっと、車で10分ぐらい郊外に行くと、道端で産地直送の果物が売ってるし。
あれって、店で売ってる3分の1ぐらいの値段なのに、メチャおいしいよね。」
「スペイン人って、メチャメチャ親切だよね。 見直したよ。」
ま~~、よくこんなにいい事ばっかり言えるな~~、っていうぐらい、マドリッド生活の事を、褒めちぎっていました。
そうか~、私は天国みたいなところに住んでるわけだ。
でも、ずっと住んでると、そんな事にも鈍感になってしまうんだよね。
フレッシュな食材がワサワサあるのが普通、10時まで明るいのも普通、人が親切なのも普通。
なんだか慣れてしまって。
たとえ自分がいる環境が、素晴らしいものだとしても、私達って、どうしても「そんなの当たり前。」って思ってしまう。
いやいや、実は当たり前じゃないんだ。
こんなに素晴らしい環境にいるんだ。
ふとそれに気づいたとき、幸福感がじわ~~とやってくる。
すごい! こんな環境にいるんだ、私!って、しみじみと実感して、エネルギーが湧いてくる。
あなたはは、どうですか?
たぶん素晴らしい環境にいるのではないかと思います。
もちろん、不満はたくさんあるかもしれない。
でも、今の自分がいる環境を、100%活かしてますか?
もしかして、不利な部分ばかりに目を向けて、嘆き悲しんでませんか??
…私も恵まれた環境にいるんだから、それに感謝して、もっと活用しないと!
と言ったら、「あんたは、十分活用してるんじゃない。」と言われた…
まあ、フレッシュなものを毎日たくさん食べて、の~んびり昼寝なんぞしたりして、はたから見れば、活用してるように見えるのかもなあ..
でも、本当は、まだまだ!
ゴンサレス靖子