「ま、何か思い浮かぶでしょ」
この言葉を聞くたびに、「出た!!」と思ってしまいます。
これは、私がスペインに来て、驚いた事のひとつです。
30年経った今でも、この言葉には反応してしまいます。
彼らスペイン人達が、この言葉を言うのはこんな時。
達成しようとしている事があるけど、そこにたどり着くまで問題がいっぱい。
その問題をどうやって解決したらいいかわからない。
見通しが立たない。
そんな時、普通は諦めてしまうじゃないですか。
でも、彼らは違うんです。
「ま、何か(いい方法が)思い浮かぶでしょ。」 そう言って、物事進めて行くのです。
最初の頃は「え~~! その何かって何よ!?」と言っていました。
でも、「さあね、今はわからないよ。」なんて、サラリと言われてしまいます。
私には、困難だらけで、無理無理、って思えるので、「本当にいいのかねえ。 やめた方がいいんじゃない?」とちょっと焦ります。
でも、進めていくうちに、本当にいい方法が思い浮かんだり、なんとなく流れが変わって、自分たちに有利になったりして、達成しちゃうんです。
それが、一回二回ではなく、何十回も繰り返されていると、「そんなもんなんだ。やり方って、ほぼ無限にあるもんなんだなあ。」と思えるようになってきます。
「ま、何か思い浮かぶでしょ。」という言葉を聞くたびに、「出た!」とは思ってしまいますが。
まずやりたい事がある。
でも、そこまでの道のりは見えない。
でも、まあ、やってるうちに、見えてくるさ。
そんな人達に囲まれていると、大船に乗ったように気持ちになって、何もかもが、可能のような気がしてきます。
やりたい事があるときは、やったほうがいいです。
方法は無限にあります。
それが私の結論です。
たとえ困難があったとしても、やっていくうちに、クリアできるものです。
なにも大げさな事を思い浮かべなくてもいいのです。
日常の些細なやりたい事、たとえば、旅行に行く、スクールで何かを学ぶ、パーティーやイベントに行く、はたまた、残業をしないで早く帰る、なんていう事でもいいです。
そんな小さなやりたい事を、少しづつやっていくと、そのうちに「やりたい事をやる習慣」ができて、どんどん自分を幸せにすることを、やっていくことができるようになります。
自分を幸せにすることをたくさんすると、幸せ感を感じる時間が多くなって、「生きてて幸せ!」と思えるようになります。
ゴンサレス靖子