クライアントさんの中で、一番多い悩みは、キャリアについてです。
でも、実はパートナーとの関係や子供との関係に悩んでいる方も結構多いです。
そんな事もあって、今日は、久しぶりに人間関係について少しお伝えしてみようと思います。
強みの研究をするようになってから、「ふ~~ん、なるほどねえ」と思うような人間関係の仕組みに気が付きました。
人は、自分の強みを活かしてくれる人に惹かれます。
自分の強みを活かしてくれたら、他はどんなにイマイチだとしても、全然気にならないし、幸せに暮らせたりします。
クライアントさんの中に、とっても好奇心旺盛な方がいました。
とにかく新しい事を学ぶのが好きで、知らなかった事を知るというプロセスに至上の喜びを感じます。
次から次へとスクールへ行ったり、セミナーに行ったりと、学ぶ事には貪欲です。
そんな彼女の旦那さんは、周りからみたら、一緒にいるのはさぞかし大変だろう、思わされるような、独裁的で個性的な方。(失礼…)
彼女と旦那さんは、しょっちゅう喧嘩をしていて、周りからは、「どうして一緒にいるの?」と不思議がられるそうです。
実際は、すぐに仲直りするので、喧嘩は全然問題ではないのですけどね。
旦那さんは、彼女の友人間でも評判も悪くて、「困っちゃうんですよ。」なんて言っていました。
そんな旦那さんは、いろいろな事を知っている、歩く百科事典みたいな人。
大学で古代史を教えている先生です。
クライアントさんは(日本人)、ヨーロッパを旅した時に、遺跡に感動して、移住を決めた方です。
歴史に興味たっぷりだし、とにかく好奇心旺盛なので、彼女は旦那さんを終始質問攻めにします。
歴史の事、政治の事、文学の事、地理の事、ありとあらゆることをたずねます。
旦那さんは、彼女の質問に、いつも十分すぎるぐらい答えます。
そうやって、彼女の好奇心をたっぶり満たしてくれます。
「旦那がいろいろ教えてくれている時間がすごく幸せなんです。
何かを聞けば、すぐにわかりやすく教えてくれる。
こんなにいろいろな事を知っている人に、今まで会った事はありません。
もちろん、嫌な事も気になる事もあるけど、これで帳消しになるんです。」と言っていました。
彼女の生きがいである“学ぶ事”を供給してくれる旦那さんは、確かに彼女にはぴったり。
そして、旦那さんは博識だし、教える事が好きなので、まったく苦労せずに、彼女をとっても幸せな気分にさせます。
自分の強みを活かしてくれたら、万事OK、そして相手側も自然体で、相手の強みを活かす事ができる、という典型的な例でした。
もし、あなたが、人間関係に満足していないとしたら、自分の強みを活かしてくれる人のそばにいくと、幸せな気分になれるかもしれません。
または、相手の強みは何か?と考えてみて、それを活かしてあげるようにすると、相手も喜び、ぎくしゃくした関係がスムーズになるかもしれません。
強みは、人間関係にも使える、強力なツールでもあります。
ゴンサレス靖子