「私の強みはどんな職業に向いているでしょうか?」
こんな質問をよく受けます。
結論から行くと、この強みがあるからこういう職業に向いているとか、やめた方がいい、というものはありません。
というより、”強み”は、なるべくそういった、”消去法”には使わない方がよいのです。
自分が持っている可能性を狭めてしまうからです。
強みは可能性を広げる為に使ってこそ価値があります。
例えば、ストレングスファインダーの【コミュニケーション】という強みがあります。
自分が言った事で、人の行動をうながしたり、人の心を動かしたりする事ができる強みです。
この強みって、コーチ・コンサルタントには、必須のように感じませんか?
実は、私はこの強みを持っていません。
ほぼゼロです。
でも、立派に今のお仕事やっていると思いませんか? (と、自分で言ってるけど…)
私は、この 【コミュニケーション】の強みがない分、自分が持っている他の強みを使って、うまくこの仕事をできるようにしています。
特定の職業に多い強み、たとえば、弁護士さんに多い強みや、お医者さんに多い強みなどは確かにあります。
でも、この強みがあるから、弁護士になろうとか、医者になろうとか思ったわけではなく、その強みがあるから、そっち方面に興味を持ち、導かれてたどり着いたという感じです。
とは言え、今現在、自分が何をしていいかわからないから、自分の強みを知って、それを活かせる仕事は何だか知りたい、と思う方の気持ちもわかります。
はっきりしているのは、「今の仕事はイヤ!」 とか、「今仕事をしていないので何かを始めたい!」という気持ちだけで、あとはすべてが混沌としているような状況にいるのでしょう。
自分自身がわからなくなってしまっているのかもしれません。
そんな時は、自分の事を深く知るだけでも、新しい道が見えてきます。
職業を選ぶために強みを知る、といういうよりも、自分がやっていてうまくいく事、やっていて心地いい事を認識する感じです。
そうすると「あ、そういえば、この強み、思い当たるなあ。 だから私って、あれをやるのが好きなんだ。」と自分のやりたい事の輪郭が思い浮かぶかもしれません。
まずは、そこからはじめてみるのも、良いですね。
ゴンサレス靖子