強みというのは、結構やっかいなものだったりするときもあります。
いえ、強み自体はいいのです。
正確に言うと、その強みの元になっているもの…それは、自分の行動・思考・感情のパターンですが、それが強みとしてではなく、自分を苦しめたり物事がうまくいくのを妨げたりする弱みとして出てくる事があるので、厄介なのです。
自分を有利にする強みと、不利にする弱みって、元になるものが同じ時もあるのです。
たとえば、向上心が旺盛で、いつも、より高いものを目指す行動・思考・感情のパターンを持つ人がいるとします。
ついこないだお話したクライアントさんもそうだし、私自身もそうなんです。
ストレングスファインダーで言う、[最上志向]です。
頑張り屋で、「もっとできる!」と思いながら、いつもさらに上を目指します。
上達していくから、いいと言えばいいのです。
時には、何かを極める事ができます。
でも、それは、はたから見た場合の事で、本人自身は、結構苦しむ時があるのです。
いつも「まだまだ!」という思いがあり、なかなか自分に満足できないんです。
いつまでたっても、自分は上達しないと悩んでしまうのです。
目指すものが高すぎる!
自分と世界一のエキスパートを比べたします。
そして、ほぼ完ぺきにやりたいので、何をするにも時間がかかる…
この[最上志向]を持つ人、日本人にはとっても多いのです。
だからきっと、私たちと同じように感じている人も多いのではないかと思います。
が!
私の場合は、「自分はこういう行動や思考のパターンを持ってるんだ。」と気づいてからは、随分と楽になりました。
俯瞰できるようになって、必要なら、「そんなに頑張らなくったっていいじゃない、結構できてるんだよ、きっと。」と思うようにして、
そう思えない時は「これはもう、直しようがない。」と、諦めます。
そして、そうやって、じたばたしながら、「ま、これが私の方法なんだから、こうやって前進していくしかないのさ。」なんて、開き直ります。
自分に”ヨシヨシ”をしてあげて、進んでいくしかないです。
ゴンサレス靖子