人間の脳というのは、よくできているものだと感心します。
見ようと思ったものしか見えないんですよね。
例えば、こんな事。
ちょっとやってみて下さい。
今あなたの周りに、緑色のものがいくつあるか、10秒ぐらいで数えてみて下さい。
はい、時間。
では、目をつぶって、あなたの周りに(緑ではなくて)赤いものが、いくつあったか言ってください。
(案外言えない…)
では、目を開けて、周りを見回して、赤いものがどれだけあったか見てみて下さい。
今度は、いろいろと見つかりますよね。
赤ペン、赤いファイル、本の背、人形のリボン、充電中のガジェットのちかちかしてる点灯、手帳の表紙はワインレッドだけど、これも入れておこう…などなど。
さっきも同じものが目に入っていたはずなのに、全然”見てなかった”。
結構唖然としませんか?
意識して見ないと、”見ていない”のと同じ事になるのです。
自分の強みに関しても、似ているところがあります。
自分の強みを発揮してやる事は、苦労しなくてもサラッとできてしまう事が多いので、自分ではそれが強みという事には気づきません。
人に言われて初めて気づいたり、他人があまりにも苦労してやっているのを見て、「自分はもっと簡単にやってるなあ。」と思い、やっと気づいたりします。
まあ、それでも強みはすでに発揮できるんだからいいじゃない、と意識せずに過ごしていく、というのもアリです。
でも、私は、強みを意識してどんどん磨いていったほうが良いと、断固として思うのです。
強みを磨くと、その部分はぐんと伸びます。
ある意味「天才」になれるのです。
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私は、パワハラ上司と3年間過ごした時期がありました。
その時に一生懸命使ったのが、「ポジティブ」というストレングスファインダーの強みです。
この「ポジティブ」の強みを持つ人は、前向き・楽天的で何事もポジティブに捉える事ができます。
そして、目の前で起こった出来事が一見ネガティブなことだとしても、それをポジティブな事に反転させることができるという強みを持ちます。
何か困難に直面したときでも、「ま、何とかなるでしょ!」と根拠なく思える事も多々。
当時私は「ポジティブ」の強みを3番目に持っていました。
(ストレングスファインダーの強みは、1番目から強い順に現れます)
強い人格否定のパワハラを受けていたあの時は、メンタルがやられ、結局1か月休職をする羽目になり、このポジティブの強みが消えそうでした。
でも「私にはポジティブの強みがあるんだから、大丈夫。 前向きにとらえるのはできるはず。」とポジティブ強みを超意識し、総動員させて、なんとか乗り切る事ができました。
そうやって、ポジティブを使いまくったせいか、少したってから再度受けたストレングスファインダーの結果、なんと「ポジティブ」の強みが一番に!
ゴシゴシとかなり強行に磨いたので、他を抜いて、一番にのし上がったのです。
今では、その磨きあげられたポジティブのおかげで、困難な事があっても割とサラッとかわしていけるようになりました。
また、以前より、周りの人を明るくしたり、励ましたりする事が、たくさんできるようになったような気がします。
セッションをするクライアントさんにも「暖かく包んでくれる感じで、なんでも心をひらいて言う事ができる。」とか、「その笑顔をみていると元気になる。」などと喜ばれるのも、ポジティブの強みを磨いたからだと思っています。
あの時、もしまだ自分の強みに気づいていなくて、意識もしていなかったとしたら、1か月の休職は3か月になっていたかもしれない、なんて思ってます。
だから強みは常に意識したほうがいいです!!
そして、どんどん使って、磨いてくださいね。
私も「天才」の域に達すべく、磨き続けます。
ゴンサレス靖子