決断に迷うときってありますよね。
情報が足りないのかもしれないし、たとえ情報をたくさん集めて検討したとしても、判断できなくて、やっぱり迷ってしまう。
そんな時は、いくら考えても決断できないので、もうやってみるしかないです。
と言っても、それができないから困っているわけですよね。
なぜ決断できないかというと、それがうまく行くかどうかわからないからです。
だったら、うまくいかなかった時のバックアッププランを用意しておけばいいのです。
「これがうまく行かなかった時は、こうしよう。」というプランを作っておけば、決断できると思いませんか?
例えば私の知り合いで、当時勤めていた会社を、2年間休職をして起業した人がいます。
趣味の道具を売るビジネスです。
青山に店舗も出しました。
起業大成功!と言いたいところですが、実は結局そのビジネスをたたんで、また元の職場に戻りました。
会社勤めの方が自分に合っていると気づいたとの事です。
でも、起業を試したことは後悔していないそうです。
というもの、もしやってみなかったら、いつまでも起業に対する夢を持ちながら、現在の自分の仕事に満足する事なく毎日を過ごすことになっていたからです。
以前は会社員としての仕事は「やらされている感」がありましたが、起業してから戻った後は、自分で選んだ道を歩み、自分の人生をコントロールしている感覚を持つ事ができるようになったそうです。
そんな事もアリです。
急に日常的な話になりますが、私は遠近両用のハードコンタクトレンズをしています。
遠くは昔から見えないのですが、お年になってきて、近くも見えなくなってきました。
折角コンタクトレンズで近視矯正しているのに、それプラス老眼鏡とは邪魔くさい。
そこで、遠近両用のコンタクトレンズを考えたのですが、スペインでは普及していなくて、あまり情報がありません。
周りに付けている人もいなく、ネットでの情報も、限界があります。
「どうしようかあ。」と迷いました。
そんな時、ちょうど別件で眼科に行きました。
いい機会なので、「遠近両用のコンタクトレンズってどうでしょうね?」と主治医に聞きました。
答えはあっさり一言。
「試してみたら? 合わなかったら大体どこでも返品できるよ。」
もっと細かい説明や、アドバイスを期待していたので、ちょっと拍子抜けしました。
でも、数分後には、「そうだよね」と納得。
いくら理屈で、ああだこうだと言っても、実際に試してみないとわからないものです。
合わなかったら返品。
売っている側はそれも想定しているので、それでまったくいいわけです。
2回作り替えて、結局合うものができあがるまで時間がかかりましたが、今では遠くの景色も、近くの小さな文字も見えて大満足です。
「どうしようかな。」と悩んでいても結論はでなかったと思うので、返品覚悟で作ってみてよかったです。
起業もコンタクトレンズも(こんな例でスミマセン)試してみる時間がもったいないと言う人もいます。
でも、やるかやらないか、買うか買わないか考えている時間の方がもっともったいなくないでしょうか?
決断してみると、今までとは違う大きな世界が広がるかもしれないのに、そのチャンスを逃すのはもったいないです。
大きな決断に躊躇してしまう人は、私のコンタクトレンズのような小さな決断を繰り替えてしてみると、いいかもしれません。
とにかく、バックアッププランをつくっておけばいいのです。
いいじゃないですが、本命プランがうまくいかなかったって。
ゴンサレス靖子