ストレスに耐えられるようにするには、どうしたらいいですか?という質問をたまに受けます。
最近特に、ストレスに悩まされている方が多くなったのを感じます。
とはいえ、ストレス自体は一概に悪いものだとは言えません。
適度なストレスは、やる気を出させてくれます。
エネルギーを与えてくれます。
ストレスがゼロだと緊張感がなくなって、注意散漫になります。
ダラっとしてしまいます。
例えば「目標を達成したい」などと思っている場合は、適度なストレスがあった方がよいわけです。
とはいえ、心身の状態を崩すほどの、過度のストレスを持ち続けるのは、良くないのは明らかです。
そんな時の、一番いい対処法はストレスをさらっとかわす事です。
ある方が、いい表現をしていました。
闘牛士が、闘牛が全速力で向かってきた時、さらっと牛を交わすようなイメージだと。
かわさずに、受け止めたら、跳ね飛ばされるか、角に突き刺さるかのどちらかです。
または、のれんのように生きると言った人もいます。
鉄板のようなものだとバーンと受け止めて、ゆがんだりしてダメージを受けてしまいますが、のれんなら、やってきた突風にヒラヒラとなびき、一つもダメージを受けません。
私は、わかめのようになりなさいと言われた事があります。
固い大きな岩にぶつかっても、するすると隙間から流れていくイメージです。
いかがでしょうか?
なんとなく感覚がわかるでしょうか?
ストレスはとりあえず、かわしていくのが一番です。
では、どのように、かわせばよいのでしょうか。
まず、そのストレスの元の事を考えるはやめてみましょう。
嫌な事があると、そのことばかり考えがちです。
それでは、どんどんストレスが増幅していってしまいます。
時には、事実とは関係ない事まで想像をして、雪だるま式にストレスを大きくしていくこともあります。
そんな状況は、なんとしてでも避けたいです。
そんなときは、とにかく神経を休めてあげる事が必要です。
そのためには、自分が熱中できて、ストレスの元のことを一時的に忘れられる事をやってみましょう。
好きな映画やドラマを見るのもいいです。
スポーツでもいいです。
子供と遊ぶことでもいいです。
カラオケでもいいです。
私はよく小説を読みました。
別世界に連れていかれるような感覚になり、読み終わった後は、大体すっきりしました。
掃除も意外と気分転換になります。
楽しいわけではないですが、私の場合は、特に拭き掃除などは、ついつい没頭して、自分と標的の汚れの事しか考えなくなります。
「どれを捨てようかな。」など、断捨離もどきをしているときは、ストレスの元の事など忘れてしまいます。
グーグルで検索してみると、「掃除の癒し効果でストレスが解消」とか「気分転換には掃除や片付けがベスト」などの記事がたくさん出てくるので、私だけではないと実感しました。
また、前回のメールにも書きましたが、「自分の当たり前と人の当たり前は違う。」という事を頭に入れて「こうあるべき」という考えを一度横に置き、「相手には自分が理解できない、相手なりの考えあるんだ。」と考えてみるのも手です。
とにかく、ストレスは減らそうと思っても、そう簡単に、すぐには減るものではありません。
「ストレスに耐えよう!」とか「ストレスに打ち勝とう!」と力んでしまうと、反対に押しつぶされてしまうかもしれないので、まずは、サラっとかわして、気楽に生きていくのも良いのではないかと思っています。
ゴンサレス靖子