私はたびたび「ストレングスファインダー」について話をします。
「ストレングスファインダーっていったい何だろう」と思う方もいるかもしれません。
そこで、今回はストレングスファインダーについてお話してみます。
「ストレングスファインダー」は、一言でいうと、「才能診断ツール」です。
アメリカのギャラップという、かなり大きいリサーチ・コンサルティング会社が開発・運営しています。
ここでいう才能とは、もしかしたら、あなたが考えているものと違うかもしれません。
ストレングスファインダーでの才能とは、その人独自の思考・感情・行動のパターンの事です。
ストレングスファインダーでは、一人ひとりに備わっている思考・感情・行動のパターンを34に分類し、それを才能の資質と呼んでいます。
ストレングスファインダーで診断すると、自分の才能の資質=思考・感情・行動のパターンがわかるというわけです。
「そんな事、そんな診断ツールを使わなくったって自分でわかるよ。」という人もいます。
そんな人も、いざやってみると、「え、これが私の才能の資質!?」と結構驚きます。
というのも、自分の才能というのは、自分にとってあまりにも当たり前すぎて、気づかないものなのです。
空気のようなものです。
本当は、その人独自が持つ素晴らしい才能なのに「このぐらい、だれでもできるしょ。」と思ってしまうのです。
ほとんどのクライアントさんが(すべてと言ってもいいかも)、ストレングスファインダーをやるまで(厳密にいうとその結果の説明を私から聞くまで)自分の強みを意識していませんでした。
例えば、人の気持ちを自分の事のように察する事ができる「共感性」という才能を持つクライアントさん。
クライアントさんは「あの人は今こういう風に感じている」ということがわかるので、相手が言って欲しい事を言ったり、そっとしておいて欲しいときは、一人にしてあげるなど、相手の気持ちになって行動します。
「どうしてわかるの??エスパー??」と周りにいわれるそうです。
でも、クライアントさんは「どうしてわからないの?100%明らかじゃない!」と思うわけです。
自分では気づかない大きな才能です。
また、何か物事を行うときに、「こういう失敗がおきるかも、ああいう失敗も起きるかも。」とリスクを次々と想定する事ができる「慎重さ」と呼ばれる才能があります。
この才能を持つクライアントさんはプロジェクトを計画するときに「これじゃ絶対ダメ! これじゃ失敗するよ。だってこういうリスクがあるし。。。」とあらかじめわかるそうです。
でも若い彼女の意見は、すべて採用されるわけではありません。
彼女が「これじゃあダメ。」と発言したのに、進んでいったプロジェクトはすべて失敗に終わっているそうです。
彼女も「どうしてそれがみんなに見えないのか、いつも不思議で。」と言っていました。
「他の人にはそれが見えないんですよ。 それが見えるのは才能で、強みなんです。」というと、
「え~~!!!これが!? こんなものが!?」と驚きました。
今度は私の例です。
私の一番の才能は、前向きで楽天的で何事もポジティブにとらえるという「ポジティブ」と呼ばれるものです。
表面的な特徴は「いつも人に微笑みかけ、明るい。」
ですので、私は多くの人に「明るいね~」と言われるのですが、いまだにその実感がありません。
初対面の人にそう言われると、「まだ明るい人なのかどうなのかわかるぐらい話をしてないのに、どうしてバレたんだろう。」などと思います。
きっとそうなんだろうと認めてはいるのですが、息を吸って吐くように出る「明るさ」なので、自分ではよくわかりません。
ただ、明るくしてはいけない場面もあるので、「素の自分は明るいんだ。」と頭の中に叩き込んで「素の私ではいけない!」と細心の注意を払うときもあります。
お葬式など典型的です。
普段合わない懐かしい人と再会したりするので、そんな時、ついうれしくなって明るくなってしまう傾向があります。
場違い極まりなし。
このように、自分の強みというは、自分では気づきにくいものなのです。
ですので、「ストレングスファインダー」のようなツールは、手軽に自分の才能や強みを浮き彫りにしてくれるので、とても便利だし、役に立ちます。
そして、そうやって、発見した自分の思考・感情・行動のパターンの知ると、いい事がたくさんあるのです。
それがどんな事かということについては、また次回お話します。
ゴンサレス靖子