何か新しい事に取り掛かるとき、「完璧やらなきゃ。」と思うと、なかなか始めることができないものです。
ついつい100点満点を目指そうとしてしまうのです。
でも、やったことがない事を最初から完璧にやるのは、無理があります。
100点満点を目指そうとすると、結局「私にはやっぱり無理そうだな。」とやる前から諦めてしまうことになります。
それはちょっと残念。
では、もっと気軽に新しい事をやってみるにはどうしたらいいでしょう。
100点満点を目指さずに、10点ぐらいの出来栄えでいいや、と思えばいいのです。
そうすると、行動を開始するのが楽になります。
やり始めてから、もう10点、また10点と少しづつうまくできるようにしていけばよいのです。
というより、それしか方法はありません。
10点つづでもやり続けていけば、いつかは100点近くに到達します。
でもやらなかったら0点です。
といいつつ、私も昔は、よく100点満点を目指しました。
たとえば、このコーチという仕事。
趣味でコーチングやストレングスファインダーを学んでいた時に、「コーチになればいいじゃない。」と言われたことがありました。
そのときの私ときたら、世界的なアメリカのカリスマコーチを思い浮かべて「いやいや、私はあんな風になれないから無理だよ。」なんて思っていました。
そんな時、口が悪いけどユーモアがあって気のいいコーチに「あなたね~~、何様だと思ってるの!? 誰と比べてるの!!?? 世界一と比べるなんて、ずうずうしんじゃない?」と言い飛ばされた事があります。
そこで、「そりゃそうだよね。私、いったい何を考えていたんだろう。」と納得。
そして、最初から100点を目指すのはやめて、10点ぐらいから始めよう、と思った時に、初めてコーチとしての仕事を始める事ができました。
振り返ってみると、100点を目指していた時に、新しい事を始められた事はゼロです。
反対に、出来が悪くても、とにかくやってみよう、と思うと、すぐに始められました。
とはいえ、100点を思い浮かべてしまうのは、私の傾向で、いまだにそれが消えません。
でも、うまく対処しています。
100点を思い浮かべた時に「ほら、また出たよ、100点目指してる靖子が。」と自分自身に言います。
「ってことは、これやらないってこと?!」とまた自分に語り掛けます。
そうすると、「いやいや、最初は出来が悪いのは当たり前だよね。いいよ、5点でも。」と思って、取り掛かる事ができるので不思議です。
もしあなたが、100点を目指そうとして、行動を止めてしまっているとしたら、それはもったいないです。
いいじゃないですか、最初は出来が悪くったって。
やってみましょうよ。
ゴンサレス靖子