自分の強み

短所を克服するときは

私達の多くは子供の頃から短所をなくす努力をするように育てられました。

(そうではなかった人は、とてもラッキー!)

ですので、大人になった今でも、どうしても、自分の短所が気になり、なんとか克服しようとします。

私もそうでした。

でも、なかなかうまくいきませんでした。

あきらめた部分もあるし、どうしても克服したいところは、たぶん10年、もしかしたら、もっとかかって改善しました。
 

短所を克服するのは、とても時間とエネルギーがかかります。

その上、決して優秀地点に到着することはなく、やっと平均地点に到着するだけです。

ですので、短所を克服するより、長所を伸ばして、短所が気にならないようにしたほうがいいと、私は考えています。

ただ、それでも短所を克服したいなら、やるしかないです。
 

その時に気をつけなければならない事があります。

その短所を「無かったこと」にしないことです。

そうしないと、短所だけでなく、長所もなくなってしまいます。

短所と長所は同じ資質から現れていることがほとんどなのです。
 

たとえば、人の気持ちをキャッチする感度が高いという資質を持っている人がいるとします。(ストレングスファインダーの共感性)

この人の長所は、誰かが困っている時は、いち早く気づき、助け舟を出します。

具合が悪い人を察して、優しい声をかけてあげることもできます。 

人が何をどうして欲しいのか素早く察するので、気配り抜群です。
 

そして、この資質が短所として出てくる時もあります。

とにかく人の気持ちキャッチする感度が高いので、自分がやったこと、言ったことで、人が気を悪くしないかとても気になります。

周りの人の気持ちを、自分の気持ちより優先してしまう事もあります。

自分は関わっていないのに、周りでいざこざが起きていると、まるで自分も一緒にそのいざこざに巻き込まれているような感覚になり、つらくなります。
 

こうやって、人の感情の影響を受けすぎるのは、確かにつらいときもあります。
 

その「つらい」に目を向けて、人の感情を感じないようにしようと努力した人がいます。

いつも人の事を気にかけてくれた優しい人が、何を言っても突き放すような話し方をする冷たい人になってしまいました。

悪い感情はシャットアウトできたけれど、人の事を思う優しい感情もシャットアウトされてしまったのです。

気配りの天才だったのが、なにも察知しない人になってしまいました。

せっかく才能がなくなってしまって、とても残念です。

(本人は余計なお世話、と思っているかもしれませんが)
 

短所を克服しようとするときは、「この短所はなかったこと」にせずに、他の方法を考えなければなりません。
 

例えば、この場合は、いくつか方法があります。
 

一つ目。

「あ、人の悪影響を受けてる。」と少しでも感じたら、相手と自分の間にアクリル板があることを想像します。

そうすると、自分の感情と人の感情の間に境目があるから大丈夫、と意識をして、自分の感情と人の感情をきっちりと分け、悪影響をマイルドにします。

自分と相手の間に、ペンを置いて、相手と自分の間を区切ることも効果があるそうです。

(と、「共感性」資質を持つ方々が言いました。 私は人の感情の影響をそんなに受けないので、「それで変わるの!?」と思ってしまいましたが)
 

二つ目。

自分が言った事で相手がどう思っているか気になるときは、実際は相手はそんなに気にしていないかもしれない、という事実があることを頭にいれて置きます。

もしできるなら、実際に本人に「昨日私が言った事だけど、もしかして私の言い方が悪くて、気を悪くしていないか心配で..。」と確認してみるのが一番です。

きっとケロッとしているでしょう。  

実際、人は自分が思うほど、他人がどうしようが気にしないものです。
 

こうやって、対処の方法はいろいろとあります。

今回は「共感性」と例にとりましたが、ストレングスファインダーには34つの資質があるので、その数だけ対処のパターンがあります。

いや、34資質の組み合わせにもよるので、もっともっとパターンがありますね。(いくつだろう。。。無限に感じてしまうけれど。。。)
 

自分の資質に合わせていろいろと対処法があるので、「短所は無かったこと」にはしないでくださいね。

「長所も無かったこと」になってしまうので。
 

ゴンサレス靖子


 

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■ 写真提供 silvia~Pixabay

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