変わりたいと長い間思いつつ、どうしても変わることができない、という状態にいる人は少なくありません。
結構苦しい思いをしているのではないかと予想します。
変わろうと思ったとき、割とすんなりと変われる事と、全力投球しているのに、変われない事があります。
全力投球しているのに、なかなか変われない場合は、本当に変わらなければならないのか、今一度考え直してみた方がいいです。
私も変わろうと全力投球していたのに、なかなか変われなかった時期がありました。
あの時はかなり苦しかったです。
時間もエネルギーもリソースもつぎ込んだのに、全然ダメでした。
そして、「こんなに頑張ってるのに、全然変われなくて、私ってなんてダメな人間なんだろう。」と自己嫌悪に陥ることもありました。
私が変われなかったのには、理由がありました。
自分ではない、価値観も考えも違う別の人間になろうとしていたのです。
それは、やっぱり無理です。
今では「変わろう。」と思う事はなくなりました。
自分は完璧だと思っているかというと、とんでもないです。
欠点だらけだし、変わったほうがいい部分だって、たくさんあります。
ただ、その部分を変えるのではなく、どうやったら得意な他の部分で補えるか考えます。
もし、リソース不足なら、どんな知識やスキルを身に着けたらそれを達成できるか考えて、学びます。
決して、「他人」にならないようにします。
誰にでも、「この部分、いまひとつなんだよね。」という部分があります。
それはそれで、すんなりと受け入れて、そういう条件の中で、自分は何ができるか、ということを考えたほうが、生産的だし、気分がいいです。
変われないその部分、結局は個性です。
誰かがこんな事を言っていました。
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右利きの人が左利きになりたいとします。
莫大な時間とエネルギーをかけ、いろいろな事を犠牲にして、やっと左利きになったとします。
でも、左利きになったメリットはどのくらいあるでしょうか?
左利きになるための時間とエネルギーを、右利きであることを活かして専門知識を習得したとしたら、どれだけのエキスパートになれたでしょうか?
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確かにそうだと思います。
複雑に考えずに、シンプルに自分本来の力を活かすことが、物事をうまくいかせるコツだと思っています。
そして、その方が絶対楽しいです。
ゴンサレス靖子
■ 写真提供 Rondell Melling~Pixabay